シン・超未来妄想【十】「越谷レイクタウンに高速鉄道東京8号線が走った203X年」車両基地ができる(かもしれない)あのエリアをウォッチしてみた
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「越谷レイクタウンと東京を結ぶ地下鉄が走る…」
「埼玉県八潮市」から「越谷市レイクタウン」を経由して「千葉県野田市」に至る区間で計画中の「高速鉄道東京8号線(八潮-野田市間)整備」をウォッチするシリーズ10回目。
これまで「八潮市」から「野田市」の間に、9か所存在する新駅をご紹介してまいりましたが、ふと思ったんです、何か大切な要素を忘れているんじゃないかって…
駅があり、軌道は敷かれて、電気は通っても、それ無くしては鉄道が運行できない重要なもの。その割にはあらゆる計画書でほとんど触れられていない大規模な施設…
そうそれこそ「車両基地」!! そして浮かび上がった候補エリアとは?
「高速鉄道東京8号線」の車両基地の候補地を妄想する!!
本記事シリーズは、そもそも、100%実現するかどうかもわからない未来の計画についての憶測です。
くれぐれも真に受けることがないようお願いいたします、念の為。
そもそも「車両基地」とは何かと申しますと…
国土交通省が定めた「鉄道に関する技術上の基準を定める省令」によれば、専ら車両の収容を行うために使用される場所を車庫といい、専ら車両の入換え又は列車の組成を行うために使用される場所を操車場というと規定されている。さらに車庫には車両検査修繕施設として十分なものを有することとしている。したがって、電車区や検車区などと呼ばれている施設は、車庫と操車場の機能を併せ持ったものと言うことができる。また、JRの場合、車両工場を自社で運営しているが、これは車庫の一形態とみなされる。
自社線内に場所を確保できない場合等に、車両基地を相互乗り入れ先の路線内に設けることもある(例:東京地下鉄日比谷線・半蔵門線、大阪市高速電気軌道堺筋線)。また、自社の車両基地が諸事情により無い場合に、乗り入れ先等、他社の車両基地を間借りする場合がある。
by ウィキペディア大先生
電車は機械ですから、必ずメンテナンスが必要となります。
つまり自前で作るか、よそ様の物を借りるかして必ず用意しなければならないのが「車両基地」なんですね。
本選考計画での「車両基地」の計画は?
では、本選考計画では「車両基地」をどのように考えているかと言いますと「都市高速鉄道東京8号線整備検討調査報告書(概要版)」によれば
●車両基地費は、東京8号線延伸線沿線の市街化調整区域内に整備されるものとして、概算事業費に含む(用地費を含む)。
●車両費90億円(6両×10編成)を含む。
●つくばエクスプレスの留置線、保守用車両線の機能の損失分を機能補償費として計上する(保守線については、八潮駅付近高架橋上に整備されるものとし、施設費及び用地費を計上)。また、変電施設の新設・撤去費用を計上する。
要するに
1)車両基地は自前で用意するよ〜(その場所は市街化調整区域だよ〜)
2)6両の列車を10セット用意するよ〜
3)つくばエクスプレスさんの八潮駅付近の高架上に保守線を作るよ〜
ということですね。
※3)は本記事とは直接の関係はないですが、もしかしたら「引込み線」かもしれないと思って書いておきました。
© OpenStreetMap contributors
①「八潮駅」・②「(仮称)八潮市役所前駅」・③「(仮称)八条親水公園駅」・④「(仮称)草加公園駅」・⑤「(仮称)越谷レイクタウン駅」・⑥「(仮称)吉川川藤駅」・⑦「(仮称)松伏駅」・⑧「(仮称)野田橋駅」・⑨「野田市駅」
ルート上にある「市街化調整区域」はどこだ?
計画書では「市街化調整区域」って、さらっと書いてますけど実は「越谷レイクタウン」と「野田市街」以外は全部「市街化調整区域」なんですよこれが!!
逆に言えば「市街化区域」じゃないから「東埼玉道路」通るし、鉄道が走るわけですけどね。
しかし「車両基地」にできるほどの土地はかなり絞られます。
参考までに「つくばエクスプレス」の車両基地である「つくばエクスプレス総合基地」はこんな立地です。
© OpenStreetMap contributors
わかりやすいように「つくばエクスプレス総合基地」を緑色に塗ってみました。つまりこの大きさが入る土地を「八潮・草加・越谷・吉川・松伏・野田」から探せば良いんですよね!!
試行錯誤すること30分間…
εὕρηκα(エウレカ)!!! ついに見つけました!!!!
その場所は「埼玉県松伏町上赤岩」あたり!!
現在「東埼玉道路」の建設が絶賛進行中のこのエリアでは、その西側に広大な水田地帯が広がっています。
八潮市:期待度MAXの「外環八潮パーキングエリア」建設中
草加市:「草加柿木フーズサイト」とその周辺に多数の物流倉庫群
越谷市:もともと住宅地が密集
野田市:そもそもルート上に「市街化調整区域」がない
つまり逆さに振ってもこの「上赤岩」周辺にしか候補地は見当たらないのです。
実は車両基地は優れた観光資源だ!!
「車両基地」と聞くと、なんだか無機質で観光とは無縁のイメージがありますが、ところがどっこい!! これがどうして、結構人気の「観光資源」なんです。
事実、つくばエクスプレス(TX)を運営する「首都圏新都市鉄道株式会社」では、『つくばエクスプレスまつり』と称して、5,000名のファンを総合基地へとご招待。
普段見ることができないTX保守用車両の展示や、車両工場の見学、車体更新場でのステージイベント、運転台見学・軌道自転車乗車体験、物販ブースではオリジナルグッズや、廃品となった車両部品等をなども販売するなど、ちびっ子やマニア垂涎の的となっています。
いや、もしかしたら「駅」よりもこっちの方が面白いんじゃね?と思うほどです。
引き続きウォッチして参ります!!
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