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【告知】山崎 弘義 写真展 「CROSS ROAD」2021年3月4日より「オリンパスギャラリー東京」で開催

2019年11月に「ギャラリーヨクト」で開催された、山崎弘義氏の写真展「CROSSROAD」が、「新宿」の「オリンパスギャラリー東京」というさらに広いギャラリーを得て再び帰ってきます。

実は昨年2020年4月に開催が予定されるも、新型コロナの影響で中止となってしまった本展なのですが、まさに奇跡の復活を果たしたと言えるでしょう。

会期中に緊急事態宣言がどうなっているかは不透明ですが、まだご覧になっていない方は是非ともこの機会をお見逃しなく!

山崎弘義氏の代表作の一つ「CROSSROAD」とは?

前記事をご覧いただけば分かるように、ブログ主が非常に感銘を受けた作品群です。

平成から令和に、日本人にとってこの切り替えは大きな節目だが、他国の人にとって特段の感慨はないに違いない。平成の30年間はどんな時代だったのだろうか。そもそも平成は天皇の崩御を起点に始まっている。そしてバブル経済の頂点からジェットコースターで坂を下がるように泡銭(あぶくぜに)の泡はあっという間に萎んでしまう。
CROSSROADは平成2年から平成8年にかけて撮影している。いわばバブルの頂点から泡が弾けた時期に東京の繁華街を中心に撮影されている。近過去であるに関わらず、近いような遠いような不思議な感覚を作者自身感じている。本作を制作するにあたり、過去のベタ焼きを全て見直して、新たに選び直す作業を行った。
ゼンザブロニカの中判カメラにパノラマのフィルムバックを装着し、サンパックのグリップストロボを日中発光しながら街路をうろついていた時に、20数年後に展示することなど考える余裕などなかった。執拗に自分が求める街と人のイメージを追い求めていたように思う。20数年の時間を経て、撮影者のエゴも洗い流されてしまって、そこに街と人の姿が露わになり、現在から見た平成前期の東京の姿が写し出されていたなら幸いに思う。ゼラチンシルバープリント・約60点を展示予定。


【作者略歴】
山崎 弘義(やまざき ひろよし)
1956年 埼玉県生まれ。
1980年 慶応義塾大学文学部哲学科卒。
1986年 フォトセッション’86に参加し、森山大道氏に師事。
1987年 東京写真専門学校報道写真科II部卒業。
現在、日本写真芸術専門学校非常勤講師。

主な写真展に、
1990年「路上の匂い」(ミノルタフォトスペース)
1992年「はざまの表情」(オリンパスホール)
1994年「クロスロード」(コニカギャラリー)
1996年「ウォーク・オン・ザ・サニーサイド」(ドイフォトプラザ)
2014年「Outskirts」(Totem Pole Photo Gallery)
2015年「DIARY母と庭の肖像」(新宿ニコンサロン)
2016年「水と緑と太陽の町」(コニカミノルタプラザ)
2017年「KnowThyself」(TAP Gallery)
2017年「Around LAKE TOWN」(オリンパスギャラリー)
2018年「Around LAKE TOWN2」(ギャラリーヨクト)
2018年「Around LAKE TOWN3」(ギャラリーヨクト)
2019年「Around LAKE TOWN4」(ギャラリーヨクト)
2019年「Around LAKE TOWN5」(ギャラリーヨクト)
2019年「CROSSROAD」(ギャラリーヨクト)
2020年「Around LAKE TOWN6」(ギャラリーヨクト)
2020年「Around LAKE TOWN7 -social distance」(ギャラリーヨクト) がある。

Hiroyoshi Yamazaki Photographs

山崎さんが、若き思いを滾らせながら当時の新宿で無心にシャッターを切っていた頃、ブログ主もまたその近くで別の人生のストーリを歩んでおりました。

だからこそ、トリミングされた風景はいっそう生々しく、ひときわ胸を高ならせるのだと思います。

そしてまた、幾多の年月を経て山崎さんの作品の記事を書いているこの不思議について思いを巡らせている次第です。

会場アクセス

山崎弘義写真展『CROSSROAD』
2021年3月4日(木)~3月8日(月)オリンパスギャラリー東京
10:00~18:00 入場無料
※緊急事態宣言発令中は時短営業(11:00~16:00)となる予定です

〒160-0023 東京都新宿区西新宿1丁目24−1 エステック情報ビル B1F
Tel:03-5909-0190

会場では、山崎弘義写真集『CROSS ROAD』が特別価格で販売される!!

写真展同様、写真集もまた逸品です。こちらも売り切れてしまう前にお求めになることをお奨めします。

山崎弘義写真集『CROSSROAD』

1990年から1996年にかけて東京都内で撮影されたストレートなスナップ写真。 喪失と再生を繰り返す東京とそこに集う人の姿が, パノラマというフォーマットを使うことによって, 縦横に広がって展開されている。そして作者は30年近く前の光景を見て, こう振り返る。 「今,感じることは写すという能動的な行為よりも,写り込んでくる事物にこそ写真の本質があるように思えてならない。」(あとがきより)

4,000円(税別)
2019年10月10日
500部
A4変型
上製本
モノクロ
ページ数:122
作品点数:113点
編集:大田通貴
装幀:加藤勝也


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いつの日か「Around LAKE TOWN」シリーズも写真集にしていただきたいものです。そして「越谷レイクタウン」で青春を駆け抜けた誰かが、その本に目を落としている姿を想像してしまうブログ主です。

引き続きウォッチいたします。

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