続×44「東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:ついに橋桁が掛かった4番目の橋〜6000万円のコストを縮減する600t級クローラークレーンの威力〜インベーダーのような謎のパーツも発見
「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。
「東埼玉道路」第4の橋こと「大落古利根川橋」の「橋梁架設」(橋桁を橋脚や橋台に据え付ける工事)の予兆をお伝えしてひと月も経たないうちに、やってくれちゃいましたよ!!
そう、このスピード感こそが600トン級のクローラークレーンの威力!! 結果として約6000万円もコスト縮減されるというから驚きです。
そしてその傍には「インベーダーゲーム」の「アレ」みたいな謎のパーツも出現しました。
600t級の大型クローラークレーンは80メートルの作業半径で6000万円のコスト縮減を生み出す‼︎
うおお「大落古利根川」の中ほどに立つ橋脚に向けて、鮮やかな水色の橋桁が乗っかっておりますよ!
まずは下り線、つまり「レイクタウン方面=八潮市方面」から橋梁架設です。
世界的な重機メーカーのクローラクレーン「リープヘル」社の「LR-1600/2 HS650」は600トンの重量を吊ることができるのに加えて、80メートルの作業半径を持っています。
右岸の河川敷に置かれた本機のブームは、対岸の「松伏町」まで届くので、河川の中に構台(足場)を組む必要がなく、約6000万円のコストを縮減できるそうです。
それでも予想される「東埼玉道路」の経済効果は依然として高いのですが、やはり、減らせるところは工夫して減らそうという意識の現れと言えるでしょう。
「大落古利根川」右岸には謎のパーツが並べられ
右岸の河川敷には架設を待つ橋桁の姿が見られます。
と、豪快なクローラクレーンの足元あたりをよ〜く見てみると…
なんじゃあこりゃ?
懐かしの「インベーダーゲーム」の様に隊列を組む謎のパーツ!!
形状から察するに、左岸「松伏町」側の鏡台に作られた↓この部分↓にビルトインする為のパーツの様ですねこれは。
【2024年1月6日追記】「インベーダー」的なパーツの正体を、読者の「うなむ」さんがコメント欄で明らかにしていただきました。非常に専門的かつ分かりやすい情報をありがとうございます。
ブログ主、色々と橋の建設現場をウォッチして参りましたが、これは初めて見ました!! 実に勉強になります。
橋から南へ伸びるアプローチ道路部分も進捗スピードを増して
一方「松伏町」側の橋のたもととなる箇所では「県道」との交差点を築く工事のために、既存の生活道路が付け替えられました。
真新しい道路の両脇には「東埼玉道路」の盛土がありますね。
つまり、現状では「東埼玉道路」の路面の高さより下をこの新・生活道路が走っております。
これが一時的なものなのか、それとも「東埼玉道路」が共用された時にもアンダーパスのようになって残っているのか?ちょっと興味がありますね。
だってこの道路は「スクールゾーン」って書いてありますよ。だったら幅広い「東埼玉道路」を横断するよりも、ボックスカルバートなどで潜り抜けた方が安全そうじゃありません?
New吉川橋建設の2019年10月の進捗状況〜もう一つの橋桁も橋脚の上に移動!!「ボックスカルバート」も登場して11月18日から通行止めを伴う大規模な道路付け替え工事の予定
「東埼玉道路」に架かる6つの橋とは
①「大相模調節池 南池」(越谷市レイクタウン「レイクタウン橋」)
②「元荒川」(越谷市大成町「大成橋」)
③「新方川」(越谷市増森「新ましもり橋」)
④「大落古利根川」(越谷市増森〜松伏町下赤岩「大落古利根川橋」)
⑤「中川」(松伏町大川戸「中川橋」)
⑥「中川」(春日部市赤崎〜赤沼「中川連絡橋」)
基礎知識「東埼玉道路」とはなんぞや
東埼玉道路(ひがしさいたまどうろ)は、埼玉県南東部地域で供用・建設中の路線である。東北自動車道・常磐自動車道の補完を目的として建設され、全区間が国道4号のバイパス道路に指定されており、現在、一部区間の一般部(5.7キロメートル〈km〉)が供用されている。本道路のメインとなるのは未着手の自動車専用部(4車線)である。
埼玉県八潮市の東京外環自動車道八潮ジャンクション(仮称)から、埼玉県春日部市で国道4号および国道16号に接続する庄和インターチェンジ(仮称)に至る延長17.6 kmの地域高規格道路であり、1994年12月16日に計画路線に指定された。by ウィキペディア大先生
引き続きウォッチして参ります。