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レイクタウン周辺の田んぼの水はどこからやって来る?「八条用水」開門の儀を密着取材しました。

2023年もいよいよ春たけなわ、田んぼにも水が入って田植えが始まるシーズンですね。

「レイクタウン」には田んぼはありませんが、その周辺には今もまだ広い水田地帯が広がっております。網を携えたちびっ子が、ザリガニやカエルなんかを獲りに興じる姿も珍しくはありません。

でも読者の皆様は、この田んぼの水は一体どこからやって来るのかご存知ですか?

ブログ主もこの地に、結構長いこと住んではいますが、その真相は知ることが少なかったです。

と、いうことで2023年4月24日「レイクタウン周辺」の田んぼに水を導くために「八条用水」の水門を開ける、春の恒例行事に密着してまいりました!!

「レイクタウン」周辺の田植えは「八条用水」の水門のオープンから始まる!!

ここは「瓦曽根溜井(かわらぞねためい)」。冒頭の写真は北西に「越谷市役所」を望み、上の写真はすぐ東に「しらこばと橋」を望む、「葛西用水路」を堰き止めて出来る大きな溜池です。

そして、そこに存在するこの水門こそ「レイクタウン」周辺の水田に水を供給する源なのです。


© OpenStreetMap contributors「瓦曽根溜井」から端を発した「八条用水」は「レイクタウン」の一丁目、九丁目、7丁目の傍を通り、「草加市」の「そうか公園」をかすめ「八潮市」に入り「外環自動車道」あたりまでを潤す農業用水路です。この「八条用水」が出来たのはなんと1596年から1615年にかけて。なんと安土桃山時代から江戸時代のことなんですね!!「レイクタウン」開闢以前の広大な水田地帯だった頃は、900町歩(約893ヘクタール)もの田んぼに水を供給していたとのこと。

水門の開門と流れ込む水の様子をご覧あれ!!

2023年4月24日(月)朝、職員の女性2名が水門によじ登る所から開門の儀は始まります。

そして、おもむろに操作盤の扉を開けると、9時ジャストにボタンをポチッとな!!

するとどうでしょう、静かな唸りと共にゲートがせりあがり、水路へと水が勢いよく流れ込んでいきます!!

その様子を橋の上から見守るのは「八条用水路土地改良区水利調整委員会」の委員の皆さん。


「八条用水路土地改良区水利調整委員会」は本用水路流域の、越谷市、草加市、八潮市の水田への農業用水の分配を決定する組織です。
一番左側は、理事長の藤井さん。「レイクタウンピープル」はお馴染みの「千疋いちご園」のオーナーです。

「越谷レイクタウン」に超近い「千疋いちご園」のテーマソングがちょっと面白くてためになる件

電動の水門など、影も形も無かった遥けき昔から、脈々と受け継がれてきた「八条用水」。

時代は変わり、水田は徐々に減りつつある現代において、先人へのリスペクトを胸に、可能な限りウォッチし続けていきたいと思うブログ主です。

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