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続×58「東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「外環八潮PA」の工事現場の片隅に置かれた独楽(コマ)のような奇妙なブロック〜付け替え市道の工事は「東埼玉道路」すぐ手前まで到達

「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。

「東京外環自動車道」の内回り、外回りの両方から利用が可能で、商業施設などが1カ所にまとめられた集約型パーキングエリアとなる予定の「外環八潮パーキングエリア」。

その下部工では、竜巻以上のパワーで地中の水分を排出する「真空圧密工法」で、固く堅牢な地盤へと変貌中です。

あくまで試験施工ではありますが、軟弱地盤対策は順調に進捗しているようで嬉しいブログ主。

実はその一方、正体がよく分からず、ず〜っと気になっていたことがありまして…

その原因こと、工事現場の片隅にひっそりと置かれた「独楽(こま)」型のコンクリート製の奇妙なブロックについてちょっと調べて見ました。

「独楽(こま)」型のコンクリート製ブロックの正体は如何に?

2024年4月中旬の「外環八潮パーキングエリア」の工事現場。

その8ヘクタール以上の工事エリアの、南東の隅っこに置かれた奇妙な物体。

コンクリート製で、しかも独楽(こま)の様な形をしつつも3個x2で連結しているように見えます。

「レイクタウン」界隈での様々な工事現場でも、とんとお目にかからない独特の形状です、これは!!

実はこれ「トップベース工法」に使用する「コマ型コンクリートブロック」という物らしいです。

トップベース工法とは?軟弱地盤の支持力向上と沈下抑制、土木・建築構造物の基礎地盤の補強・改良など基礎工事に使われる工法で、構造物の基礎地盤面にコマ型コンクリートブロックを敷きならべ、隙間に砕石を充填して締め固めた軟弱地盤改良工法です。

つまり、地中にこのコマを突き刺すように敷き詰めて、軟弱地盤を堅牢にしてしまおう!という物なんですね。

数ヶ月前はもっと沢山「コマ」があったことを考えると、試験施工エリア周辺のそこかしこに敷き詰められていると思われます。
本工事は、まさに軟弱地盤との戦いの様相を呈しております。

スマートインターチェンジ予定地に連なる付け替え道路「市道1208号」の工事は「東埼玉道路」すぐ手前まで到達!!

さて、工事エリアの最北部で進められている付け替え道路「市道1208号」の進捗はと言いますと…

主にスマートインターチェンジ予定地のある西側から始まった工事は次第に東に伸びて「東埼玉道路」のすぐ手前まで到達しております。

続×49「東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「外環八潮PA」はまるで白銀の世界に〜スマートインターチェンジ予定地付近は側溝工事もうすぐ完了〜「ニッポンの鳥」も様子を偵察に

ご覧の通り、歩道・車道の路盤も整備され、舗装の時が迫ってきました。

真空圧密工法も順調に進捗中!!(の様に見える)

こちらは件の「真空圧密工法」が行われている250m四方の試験施工エリア。その中央部が凹型に沈下しているのがお分かりでしょうか。

以前お伝えした時よりも更に凹んでいますよね。これすなわち、軟弱地盤の水分や空気が排出されて堆積が減り、地面が締まって来たことを意味します。

続×55東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「外環八潮PA」の工事現場で人工的な「地盤沈下」が発生中〜軟弱地盤を迅速に改良する「真空駆動装置」いよいよ稼働

先月までは「真空駆動装置」からほとばしっていた水飛沫も今は見られず、地中の水分も少なくなって来た様です。

工事エリアの見取り図

© OpenStreetMap contributors

基礎知識「東埼玉道路」とはなんぞや

東埼玉道路(ひがしさいたまどうろ)は、埼玉県南東部地域で供用・建設中の路線である。東北自動車道・常磐自動車道の補完を目的として建設され、全区間が国道4号のバイパス道路に指定されており、現在、一部区間の一般部(5.7キロメートル〈km〉)が供用されている。本道路のメインとなるのは未着手の自動車専用部(4車線)である。
埼玉県八潮市の東京外環自動車道八潮ジャンクション(仮称)から、埼玉県春日部市で国道4号および国道16号に接続する庄和インターチェンジ(仮称)に至る延長17.6 kmの地域高規格道路であり、1994年12月16日に計画路線に指定された。

by ウィキペディア大先生

 

出典:国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所ホームページ

引き続きウォッチして参ります。

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