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山崎 弘義 写真展 「Around LAKE TOWN10 -There is no place like HOME-」を見に行ってきました 〜街中と家の中が映し出すレイクタウンピープルの立体視

ちょっと時間が経過してしまい申し訳ありません。

先月2020年3月初旬、ついに10回目を迎えた山崎弘義さんの写真展「Around LAKE TOWN10 -There is no place like HOME-」を見て参りました。

10回目に突入した「Around LAKE TOWN」もまんぼうの中で。

もうすっかり見慣れた、四谷4丁目の「ギャラリーヨクト」の風景。

今思えばこの場所だけは、新型コロナとは無縁なように、いつもと変わらない静寂を湛えています。

写真展実施においては、新型コロナウィルス感染防止のため、消毒液の設置と定期的な換気を行っております。

10回目の「Around LAKE TOWN」サブタイトルは「There is no place like HOME-」

「我が家に勝る場所はなし」という意味ですが、コロナ禍風に言えば「おうちが一番!!」てなところでしょうか。

その言葉が示すように、今回の写真展は「レイクタウン」の風景と、そこに住まう人のおうちの中の両面を描写しています。

その象徴的な光景がこちら↑

自宅の庭での姿が被写体になった方が、わざわざ「レイクタウン」から足を運んでいらっしゃいました!!

懐かしい写真の数々も登場!!

街中と家中、この二つの風景が揃うと、見慣れたはずのこの街に深みが与えられ、より立体的に見えてくるから不思議です。

写真家 山崎氏の「越谷レイクタウン家族写真」撮影を取材しました No.01

写真家 山崎氏の「越谷レイクタウン家族写真」撮影を取材しました No.04~「音楽」をこよなく愛す「越谷レイクタウン」の「ミスターホタル」のお宅にお邪魔しましたよ

写真家 山崎氏の「越谷レイクタウン家族写真」撮影を取材しました No.03~「データドリブン」なご夫婦と、全国高校「かるた」制覇の娘さんの電光石火の早業を見よ!!!

コロナでしばらくお会いしていない方々と写真で対面です。みなさんお元気ですか?



ちなみにこの作品は「レイクタウン9丁目」あたりの街角でタバコを吸っていたお兄さんに声をかけて、お宅拝見したものだとか。実に生々しくて良いいですね〜。
写真評論家の飯沢耕太郎氏が「artscape(アートスケープ)」の中で論評しておられました。
今回の「Around LAKE TOWN」は「レイクタウン」に住む人々を街中の姿と、生活の場である家の中での姿の両面から捉えたことで、この街の変貌をより立体的に映し出していると。そしてまた、この貴重なドキュメントを「越谷市」さんが行政支援して写真集として刊行することはできないか?とも。
これらのご意見には、激しく同意するブログ主です。

 

山崎弘義写真展

『Around LAKE TOWN10 -There is no place like HOME-』

2022年3月3日(木)~13日(日)13:00~19:00

<写真展内容>

There is no place like HOME(我が家にまさるところなし)
この言葉はレイクタウン地区内で家族写真を撮影させていただいた時に、リビングに置かれたプレートに書いてあったものだ。地区内には戸建て住宅、マンション、アパートなどに8,811世帯が暮らしている。特に戸建て住宅は延床面積も広く高価格帯と言っていいだろう。従って長期のローンを組むことになる。年齢層も30代後半から40代で子育て世代が多く、一つの街がいわばヤングファミリー層で構成されている。この地で幼少期を過ごした子供たちにとって、レイクタウンは故郷そのものに違いない。
越谷レイクタウン地区は東京都心から北方に約22km、埼玉県越谷市の南東部に位置する、計画面積225.6ha・計画人口22,400人の新しい町である。2008年に街開きして、14年になろうとしている。人口は既に21,406人(2022年1月時点)になっている。中心に位置する大相模調節池の畔に立ち、あたりを見渡すと、東にはイオンレイクタウンという巨大商業モール、南方向にはマンションが連なる一帯がある。そこにわずか20年前にあった田園風景は想像すらできない。
島村慎市郎市長(1977年~1997年在任)の発案で始められたというレイクタウン事業は背景に農家の後継者不足という問題があった。当初のインテリジェントシティを作る構想はバブル崩壊などの経済状況の変化により修正を余儀なくされたが、ここまで大きなニュータウンが誕生すると思った人はおそらく少ないのではないか。
レイクタウンシリーズは2017年9月のオリンパスギャラリーでの個展を皮切りに今回で10回目となる。本展示では今まで取り組んでこなかった住宅地での撮影を中心に構成した。ニュータウンはいずれ成熟し、老成していく。それは他地区の例を見るまでもない。果たしてこの町はどう変貌していくのか、これからも見続けていきたい。

・展示作品:A2サイズインクジェットプリント26点
・使用カメラ FUJIFILM XH-1、XT-20、XE-4
・インクジェット用紙 ハーネミューレ・フォトラグバライタ

【作者略歴】
山崎 弘義(やまざき ひろよし)
1956年 埼玉県生まれ。
1980年 慶応義塾大学文学部哲学科卒。
1986年 フォトセッション’86に参加し、森山大道氏に師事。
1987年 東京写真専門学校報道写真科II部卒業。
2022年 日本写真芸術専門学校非常勤講師。

主な写真展に、
1990年「路上の匂い」(ミノルタフォトスペース)
1992年「はざまの表情」(オリンパスホール)
1994年「クロスロード」(コニカギャラリー)
1996年「ウォーク・オン・ザ・サニーサイド」(ドイフォトプラザ)
2014年「Outskirts」(Totem Pole Photo Gallery)
2015年「DIARY母と庭の肖像」(新宿ニコンサロン)
2016年「水と緑と太陽の町」(コニカミノルタプラザ)
2017年「KnowThyself」(TAP Gallery)などがある。
2015年『DIARY母と庭の肖像』(大隅書店)を出版。


ギャラリーヨクト
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102
東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅2番出口から徒歩5分

Hiroyoshi Yamazaki Photographs

次回はついに大台突破の「Around LAKE TOWN 11」

もう、コロナでもなんでも怖くないブログ主です。あ、地震は勘弁して欲しいわ。

引き続きウォッチして参ります。

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