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続×74 進展する「外環自動車道」の自動車専用道路と「外環八潮PA」の基礎工事〜橋脚工事には200トン級大型のクローラークレーン登場〜真空圧密工法の台地にも新たな動き

「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。

「東埼玉道路」と、そのすぐ傍で工事中の「外環八潮パーキングエリア」。

2024年も大詰めを迎え、両者の下部工も一年前とは大きく様変わりした風景を見せています。

高架道路の橋脚工事用には200トン級の大型クローラークレーンが導入され、自動車専用部の工事の最北端は「レイクタウン」へあと1.3kmまで到達しました!!

この一年で大きく様変わりした「東埼玉道路」自動車専用部と「外環八潮PA」の基礎工事の様子

本記事を読み進める上で次の動画(42秒)をご覧いただくと分かりやすいです。「東埼玉道路」の起点から約700mを歩いて撮影しています。

「東埼玉道路」とパーキングエリアを繋ぐ高架の橋脚工事に200t級のクローラークレーンが登場

出典:八潮市ホームページの画像を元に加工

上の完成予想図の赤マルで囲ったポイントに「外環八潮PA」から「外環自動車道」の外回りへと合流するための高架道路の橋脚の建設が始まったことはこれまでにもお伝えしましたね。

続×72 「外環八潮パーキングエリア」と「外環自動車道」を結ぶ高架の橋脚工事が開始〜「東埼玉道路」の傍には縦坑が出現

今回そこに出現したのは、当ブログではお馴染みのビッグなクローラークレーンです。

住友重機械建機クレーン株式会社製の「2000HLX」は、最大200トンの吊り上げ能力を誇るクローラクレーンです。HLXシリーズ最大のモデルであり、基礎工事、港湾荷役、海洋土木作業など幅広い用途に対応する汎用性が特徴です。この機種には、最新のウインチブレーキやフリーフォール機能付きウインチが搭載されており、操作性が向上しています。また、上下着脱装置や軽量化されたクローラサイドフレーム、アッパージャッキ装置の採用により、輸送と組立の効率性を高めています。ブームの長さは15メートルから72メートルまで調整可能で、多様な現場のニーズに応える設計です。大型構造物の搬送や設置に最適な「2000HLX」は、現場の生産性と安全性を両立する信頼性の高い機種として、多くのプロジェクトで活躍しています。

そのブームの先にはさりげなく…

200トンを吊り下げるフックが置かれております。と言いますのも本クレーンの今回のミッションは橋脚の基礎を構築する「PCウェル工法」!!

PCウェル工法(PC Well工法)

PCウェル工法(PC Well工法)は、主に地下構造物の建設に使用される特殊な建設技術です。この工法は、特に深い地下の基礎やケーソン(caisson)といった構造物の施工に適しています。プレストレスト・コンクリート(Prestressed Concrete: PC)を使用し、あらかじめ作られた円筒形のコンクリート構造物(工場で製作されたプレキャストブロック)を接着剤およびプレストレスによって緊結し、内部をハンマーグラブなどで掘削しながら地面に沈めていき、地下の深い場所に基礎やケーソンを作成します。
簡単に言えば、これらどれをとっても重そうな機材やパーツを扱うためには、この大型クローラークレーンがなくてはならない存在ということです。

真空圧密工法の台地にも新たな動きが

橋脚工事のすぐ傍では「外環八潮パーキングエリア」の試験施工として「真空圧密工法」を用いた地盤改良が行われております。

そこには地下水を追い出すための、広大な台地(盛土)が設けられているのですが…
そこには重機用のスロープが設けられ、てっぺんにこちらもクローラークレーンが登場しています!!

最終的には平地に戻される定めのこの台地の頂上で、何が行われるかは今後ウォッチして参りましょう。

一年前の2023年12月の試験施工エリアの様子。今とは全く違う風景でした。

続×55東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「外環八潮PA」の工事現場で人工的な「地盤沈下」が発生中〜軟弱地盤を迅速に改良する「真空駆動装置」いよいよ稼働

「東埼玉道路」の自動車専用部の下部工はレイクタウンから1.3kmの距離に

「東埼玉道路」の自動車専用道路の下部工も活発化しております。鋼鉄のステージの脇は階段状に掘り下げられて、排水用の構造が作られつつあります。

その工事エリアの最北端は「レイクタウン」まであと1.3km程に達しております。

引き続きウォッチして参ります!!

「東埼玉道路」シリーズの全バックナンバーはこちら。