レイクタウン南エリアの治水機能の要で護岸整備が絶賛進行中〜伐採された樹木の一部は地元のキャンプ場で遊具に生まれ変わる
- 1
- 2
めちゃくちゃ暑かったけど、幸いなことに大きな台風やゲリラ豪雨には見舞われなかった2025年のレイクタウン界隈。
人々の脳裏から2023年6月の豪雨の記憶が薄れて来たのは、良いのか悪いのかはさておき、いずれまた必ず訪れる水害への備えは進行しております。
それは「越谷市」の南東の角。レイクタウンピープル&年間5000万人のイオン来訪客の99.9999%が訪れないであろう場所で人知れず行われている重要な工事の様子をご覧ください。
「レイクタウン」南エリアの治水の要となる護岸整備とは?
レイクタウンピープルの一般常識では、我が街を水害から守るのは「大相模調節池(SakuraLake)」だよね〜、となっていると思います。
が、雨水の全てが「大相模調節池」に流れ込む訳ではなく、「レイクタウン」の東西南北の四辺には排水路や用水路が巡らされているんです。
本記事でご紹介するのはその中の南側、すなわち「草加市」との境界に走る排水路のお話です。
「越谷市立光陽中学校(川柳町)」の傍から始まる「上谷排水」という排水路は「レイクタウン7丁目・6丁目」の地下(いわゆる「暗渠」)を走り、あの低層マンションの真下を通り抜け「草加柿木フーズサイト公園」のあたりで地上に出現し「千疋幹排(千疋幹線排水路)」に合流します。
続×10・越谷レイクタウンのすぐ南側の草加柿木産業団地は「草加柿木フーズサイト」〜 もうすぐ「プチ地下神殿」こと地下調整池に蓋が施されそう
豪雨などの際は、草加市側の雨水も合わせて「柿木貯留(プチ地下神殿)」に蓄えられ、やがて「中川」へ注ぐというわけですね。
今回の護岸整備工事は「千疋幹排」が「県道102号平方東京線」を潜り抜けたあたりから100メートルほどの区間です。
長年の歳月で木々が生い茂り、排水路の護岸もガタガタに崩れているのがわかりますね。
そう、このポイントの流れが滞ると、ゲリラ豪雨や台風の際に「川柳町」から「レイクタウン」南エリア、「草加柿木フーズサイト」「草加市柿木町」に至る広範囲がドえらいことになってしまうということなんです!!
というわけで、今回の工事が目指すのは「蛇籠」と呼ばれる金網のカゴに自然石や割栗石などを詰めて並べる護岸整備の工法です。(写真は当排水路下流で完了した護岸整備の様子)かごの内部が空隙構造のため、水を通し、裏込め土への水圧を低減することで、構造物の安定性を高めます。
また、空隙に植生が根付きやすく、河川の生態系保全にも貢献します。
今回の工事で「千疋幹排」の護岸整備はひと通り出来上がり、あの2023年6月の豪雨クラスへの備えも出来上がったと言えるでしょう。
写真は「中川」に面する排水門。正式名称は「千疋排水樋管」といい、左が「千疋幹排」の水が放出される「千疋排水ゲート」。右が「大相模調節池」からの水が放出される「調節池排水ゲート」です。2023年6月2日の豪雨に関する備忘録〜「大相模調節池」の最大水位4.04m(おそらくレイクタウン史上2位)の写真集〜そして災害を最小限に食い止めた称賛すべき予防措置とは
伐採された樹木の一部は地元のキャンプ場で遊具に生まれ変わっていた!!
でもね、ブログ主がちょっと心残りだったのは、今回の工事で伐採されてしまった排水路傍の巨樹のこと。
地域住民の安全のためには致し方ないことなんですが、いかにも惜しかったなあ…と悔やんでいると、なんとその一部が、あの「レイクタウン」激近のキャンプ場にあるよ〜という情報が!!
そう、皆さまご存知の「キャンプナノ越谷キャンプ場」で、子どもたちの遊具として使われているんです!!
護岸整備工事一式には伐採された樹木の廃棄も当然ながらその費用に含まれていますが、あまりに大量だったため、一部を地域での再利用ということで譲っていただいたとのことです。何とも粋な計らいじゃないですか、これは!!
このエピソードこそは長い年月の後にも残しておきたくて、ここに記するブログ主です。
引き続きウォッチいたします。
(次のページ:「排水門」界隈にまつわるエトセトラ)
- 1
- 2










