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続×40「東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「外環八潮PA」の試験施工エリアでは軟弱地盤に含む水を短時間で吸い取るテストに着手か〜北側の付け替え道路の進捗もウォッチ

「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。

「東埼玉道路」の最南端にあたる「外環八潮パーキングエリア」では、2023年も年の瀬がひたひたと近づくなか、その工事はますます活気を帯びてきました。

「外環道」に程近い、シートパイルで四角く囲われた「試験施工エリア」では「レイクタウン」界隈ではあまり見かけない重機が登場!!

そして北側の付け替え道路は、より道路っぽい姿へと変容して参りました!!!

試験施工エリアでは軟弱地盤に含む水を短時間で吸い取る工法のテストに着手か?

【2023年12月5日追記】鉛直ドレーンが更に多数打ち込まれておりました。

見慣れたクローラークレーンと共に、忙しく稼働する見慣れぬ重機。

数十メートルはあろうかという矢倉を備えたその姿は「レイクタウン界隈」ではちょいと見慣れぬ顔です。

足元を見てみると、何やら糸巻きの様な構造も見られ、地面に棒状のものを打ち込んでいるように見えます。

そしてその傍に置かれているのは、帯状のものがコイル状に巻かれた謎の物体…

一体これは何なのでしょうね??

実はこれ、コベルコ社製のパワーショベルを母体とした「鉛直ドレーン打設機」なるマシーンでございます!!

「鉛直ドレーン」?何それ美味しいの?という貴兄のためにご説明しましょう。

真空圧密工法とは?
20世紀中頃にスウェーデンで開発された、水分を多量に含む軟弱地盤を迅速に改良するための工法で、「鉛直ドレーン」(※ドレーンとはここでは導水性のあるプラスチック製の帯のこと)を地中に打ち込み、盛り土を気密シートで覆った上で、真空ポンプによって減圧をかけることにより、大気圧の力を借りて地中の水分を排出するものです。
この「外環八潮パーキングエリア」の工事現場も、元はと言えば広々とした田んぼ。今でも地中にはたっぷりと水分を含んでおります。
それを固く引き締まった地盤に改良するためのテストと言うわけなんですね、これは。
因みに「東埼玉道路」の他のエリアでは、こんな感じで地中の水分を蒸発させる手法がよく使われています。
© OpenStreetMap contributors

試験施工エリアが「シートパイル」で四角く囲われているのも、全てはこの為だったとようやく気づいたブログ主です。

続×37「東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:工事中の「東京外環自動車道八潮PA」にシートパイル現る〜調整池と新設道路予定地もウォッチ

「市道1208号」を付け替える北側の新設道路(仮称「入谷東西線」の一部)も道路っぽくなってきた!!

一方、予定地のほぼど真ん中を東西に横切る「八潮市」の「市道1208号」は近い将来廃止される運命なので、それを付け替える道路が建設中です。

10月の初旬から比べると、より道路っぽくなってきました。緩やかにカーブを描く軌道がはっきりと見て取れますね。

下の計画図をよ〜く見ると「(仮称)入谷東西線」という名称が見て取れます。この建設中の道路はその一部にあたるものと思われます。

「外環八潮パーキングエリア」とその周辺のまちづくり計画

出典:北部拠点まちづくり推進地区まちづくり計画

基礎知識「東埼玉道路」とはなんぞや

東埼玉道路(ひがしさいたまどうろ)は、埼玉県南東部地域で供用・建設中の路線である。東北自動車道・常磐自動車道の補完を目的として建設され、全区間が国道4号のバイパス道路に指定されており、現在、一部区間の一般部(5.7キロメートル〈km〉)が供用されている。本道路のメインとなるのは未着手の自動車専用部(4車線)である。
埼玉県八潮市の東京外環自動車道八潮ジャンクション(仮称)から、埼玉県春日部市で国道4号および国道16号に接続する庄和インターチェンジ(仮称)に至る延長17.6 kmの地域高規格道路であり、1994年12月16日に計画路線に指定された。

by ウィキペディア大先生

 

出典:国土交通省関東地方整備局北首都国道事務所ホームページ

引き続きウォッチして参ります。

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