越谷レイクタウンにホタルを(3・完)〜ホタルが越谷レイクタウンに舞った夏の夜
『ヘイケホタルがそろそろ飛ぶよと言ったから 7月8日は ホタル記念日』(俵万智風)
2018年7月8日(日)。「越谷レイクタウンまちびらき10周年記念式典」でお伝えしたヘイケホタルを飛ばそうというチャレンジが、葦の伐採やザリガニの捕獲作戦という様々な曲折を経て、ついに大団円を迎えました!!
本記事ではその様子をドキュメンタリーちっくにお届けいたします。
ちょっとその前に、ここまでのおさらいを少々
上の写真はヘイケホタルの幼虫200匹を放流した2018年6月3日の「レイクタウン湖畔の森公園」水路の様子。(この清らかな水辺を実現するまでの苦闘は下のリンクをご覧ください)
ところが、それがわずか一月で…
この有様です。恐るべし葦の生命力!! おまけにホタルの幼虫の天敵であるザリガニ軍団も復活を遂げているとの情報が!! 果たしてホタルたちの運命はいかに…。
ホタルの先達からの協力を得て当日準備開始
18時30分。「越谷レイクタウンまちびらき10周年記念事業実行委員会」(略称レイク10)の面々は「ホタル鑑賞会」の準備に取り掛かります。
展示パネルはホタル鑑賞会の大先達である「花田苑」様からお借りしたものです。
そして到着した謎の「大きなつづら」と「小さなつづら」。実はこれこそが、我が「レイク10」の秘密兵器です。(これが何かは続きをご覧ください)
「大きなつづら」は静かな木陰に安置されました。
お馴染み「タンク★ポップ」のお二人も参加です。
17時30分、レイクタウン湖畔の森公園の駐車場に集まった親子連れの皆様。その数、想定外の推定300人超!!(縁日かっちゅーの!!)ホタルの集客力の凄さに圧倒されます。
そして定刻通りホタル観賞会がスタートしました。
写真家 山崎弘義氏によるミニミニ写真展
まずは「大きなつづら」のご開帳です。
実はこれ、子供達に間近でホタルを観察してほしいとの思いから「花田苑」からお借りした精鋭のホタルたちなんです。幻想的な点滅でみる人たちを魅了していました。
以下の4枚は越谷レイクタウンを撮り続けていらっしゃる写真家、山崎弘義さんが撮ってくださいました。やっぱプロは違いますね。
ライトダウンした「レイクタウン湖畔の森公園」は大混雑
水路側はホタルの光が見やすいようにと街灯を落としています。暗がりはホタルを探す人の群れで大混雑です。
そしていたるところで「ホタルいた〜」の声が上がります。
そして「小さなつづら」の種明かし。
中にはコケと一緒に、放つためのホタルたちが入っています。
実は鑑賞会に先立って、ホタルたちを各所に潜ませておいたのです。
6月3日に放流した200匹のヘイケホタルの幼虫たちのうち、成虫になれたのはほんの僅かだと思われます。「レイクタウン湖畔の森公園」の長い水路に彼らはいるのでしょうが、果たしてそれを本当に「鑑賞」できるのかどうか?それが「レイク10」の親父メンバーたちの悩みでした。
そう「小さなつづら」は、楽しみにしてやってきた子供たちの期待を裏切らないために、「NPO法人 とよあしはら」の山本様が提供してくださった、子供達への「輝く贈り物」だったのです!
夏の夜の「ホタル観賞会」。それは季節外れの「お父さんサンタ」からの贈り物。
いつしか自生したホタルが越谷レイクタウンに飛び交う日に向けて、はじめの一歩が踏み出されました。