続5「レイクタウン」の水辺の再開発〜水上デッキ建設に向けて「セメントサイロ」登場〜湖底の地盤改良が始まったよ
「埼玉県」が愛称のネーミングライツ(命名権募集)を公募中の「大相模調節池」。
来年2025年には文字通り「名実」ともに大ききく変わる「レイクタウン」のレイク湖畔の「実」の筆頭とも言うべき「水上デッキ」の建設は着々と進行中です。
北側のデッキ部分の建設の足場としての埋め立ては終了し、いよいよ地盤改良のフェーズへと入ってまいりました!!
「セメントサイロ」登場から見る湖底の地盤改良と「水上デッキ」の構造を妄想する
砕石による埋め立ては10月中旬から大きく変化はしておりません。でもその光景をよくよく見てみると興味深い事実が伺えます。
上の図は昨年2023年1月に公表された「(仮称)大相模調節池湖畔 水辺活用プロジェクト事業計画(素案)」に掲載された水上デッキの建設イメージを元に、当ブログが編集したものです。
簡単に説明すると現在の湖岸から16メートルせり出したデッキの上に店舗が乗っかり、下から支柱(ピンクの部分)がそれを支えております。
興味はデッキの支柱をどのような基盤の上に築くのか、そして足場の砕石はどのように回収されるのか?
以前の地質調査の結果を受けて最終的な工事の仕様が決定されたと思われますが、その答えの一端が…
おっ右端に何やら白い円筒形の構造物がありますね。
こいつは「セメントサイロ」と申しまして「レイクタウン界隈」のビッグな工事現場でも普通に見られる、移動式のコンクリート材料の貯蔵庫です。
そしてその下には、いわゆる普通のパワーショベルと、黄色い重機「改良機」の姿も見られます。
これは「Mits工法」と呼ばれる地盤改良の手法ですね。
1. Mechanical(メカニカル): 機械的に掘削を行う部分で、地盤の安定性を保ちながら掘削を進める技術。
2. Injection(インジェクション): 地盤や周辺部に特殊な材料(固化剤やグラウトなど)を注入し、地盤の補強や水の流入防止を行います。
3. Tube(チューブ): 注入材を確実に届けるためのチューブが使われ、適切な場所に補強材やシーリング材を注入できる仕組みです。
4. System(システム):掘削を効率的かつ安全に進めるための全体的な管理システム。
この工法は、特に都市部でのトンネル掘削や、軟弱地盤や地下水位の高い場所での地盤改良に威力を発揮します。
続×41「東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:計画道路「浦和野田線」との交差ポイントでの工事が更に本格的に〜地盤改良用の特殊な建機も「空飛ぶ宝石」も登場
引き続きウォッチして参ります!!
「レイクタウン」の水辺の再開発の概要とは?
「元荒川/大相模調節池水辺de ベンチャー計画」の目的は、年間6000万人(令和元年度)が訪れる「レイクタウン」への訪問客を「越谷市」の他の地域にまで環流させる目的で、「大相模調節池」水辺の住民、事業者、団体等が交流して2025年には市外からの観光者数を加えてて来訪者を6200万人まで引き上げようというものです。
ちなみに開発者である「イオンモール株式会社」さん側の名称はちょっと異なっていて「レイクタウン大相模調節地河畔・芝生公園 地域共創事業」と呼ばれています。
レイクタウン大相模調節池河畔・芝生公園 地域共創事業
「Fit the Piece of LAKE」をコンセプトに、大相模調節池河畔の水辺を活用し、3つのゾーン(水上デッキを活用した飲食店を中心とした店舗エリア/新設桟橋を活用したアクティビティエリア/芝生を活用した地域交流拠点エリア)の構築を検討しています。
2025年度中に、3つのゾーンから成る新施設のオープンを目指し、2024年度中に越谷市と水辺エリアの利活用の前提となる施設使用契約の締結を予定しています。 これまで契約締結に向け、地元・越谷市のまちづくり会社であるレイクアンドピース株式会社と地域の皆さまとともに、タウンミーティング(10回開催)や実証実験などを実施、地域内での水辺活用のニーズの掘り起こしを進めてまいりました。今後も官民および地域と連携し、水辺を活用した新たな賑わいを創出できるよう検討を進めてまいります。