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続×75 「外環自動車道」と「外環八潮PA」を結ぶ高架道の橋脚の構造が早くも出現〜外環自動車道とを結ぶランプウェイの地下深くを掘り下げるハンマーグラブ登場

「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。

「東埼玉道路」の起点となる「八潮市八條」で工事が進む「外環八潮パーキングエリア」。

PA本体の敷地も試験施工エリアで工事が進捗しておりますが、今一番ホットなのは「外環自動車道」とを結ぶ高架道路の橋脚工事でしょう!!

大型の200t級のクローラークレーンが進めるのは、橋脚の基礎を地下深くに埋設している真っ最中です。そこには「PCウェル」と呼ばれるコンクリート製の円筒とその中を地下深く掘り進む「ハンマーグラブ」が姿を現しました!!!

「外環八潮PA」と「外環自動車道」結ぶ高架道路の橋脚の基礎工事が絶賛進行中!!

出典:八潮市ホームページの画像を元に加工

東西に走る「外環自動車道」の北側でその工事は進んでおります。

軟弱地盤に強い「PCウェル工法」の勇姿

と、今までに見ないコンクリート製のプレキャストパーツの姿が!!

2024年10月に最初の縦坑が穿たれたその場所に、出現した構造物。これぞ、軟弱地盤の地下に強固な基礎を作る「PCウェル工法」の勇姿です。

続×72 「外環八潮パーキングエリア」と「外環自動車道」を結ぶ高架の橋脚工事が開始〜「東埼玉道路」の傍には縦坑が出現

そしてその傍には…ありましたよ!!「ハンマーグラブ」大先生!!

PCウェル工法(PC Well工法)

PCウェル工法(PC Well工法)
主に地下構造物の建設に使用される特殊な建設技術です。この工法は、特に深い地下の基礎やケーソン(caisson)といった構造物の施工に適しています。プレストレスト・コンクリート(Prestressed Concrete: PC)を使用し、あらかじめ作られた円筒形のコンクリート構造物(工場で製作されたプレキャストブロック)を接着剤およびプレストレスによって緊結し、内部をハンマーグラブなどで掘削しながら地面に沈めていき、地下の深い場所に基礎やケーソンを作成します。


ハンマーグラブの役割
ハンマーグラブは、PCウェル工法の掘削工程で使用される主要な機械です。PCウェル工法では、プレキャストリングの内部を掘削して地中に沈埋させます。この掘削作業において、ハンマーグラブが使用されます。ハンマーグラブは硬い地盤や障害物の除去にも適しており、PCウェル工法の柔軟性を支える重要な役割を果たします。また、掘削した土砂や岩を効率的に地上へ搬出するため、PCウェル工法における掘削作業をスムーズに進めます。

オタマジャクシ界のラスボスのそのフォルムは「レイクタウン界隈」ではお初にお目にかかりますね!!
膨大な重量と交通量を支える高架道路の橋脚には、単なる杭ではなくてこれぐらいの図太い頑丈な基礎が必要ということを目の当たりにできるのは嬉しい限りです。

真空圧密工法の台地にも更に新たな動きが

橋脚工事のすぐ傍で行われている「外環八潮パーキングエリア」の試験施工として「真空圧密工法」を用いた地盤改良エリアにも新たな動きが。

2024年3月から延々と地下水を排出し続けてきた、イカしたブルーのあいつ「真空駆動装置」もいつの間にか姿を消して、その代わりに大小の重機が動き回っています。

続×55東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「外環八潮PA」の工事現場で人工的な「地盤沈下」が発生中〜軟弱地盤を迅速に改良する「真空駆動装置」いよいよ稼働

つまりそれは、圧密が計画通り進行し、地盤が目標強度に達した証と言えます。
今後、この盛土が残されて周囲を嵩上げするのか、あるいは切土されて平坦になるのかはわかりませんが、2031年とも言われている(かなり先の)開業へ向けての確かな一歩を記したのではないでしょうか。

引き続きウォッチして参ります!!

「東埼玉道路」シリーズの全バックナンバーはこちら。