1. TOP
  2. 交通
  3. 続×69 「外環八潮PA」と「外環自動車道」を結ぶランプウェイの橋脚工事がいよいよ始まるよ〜「東埼玉道路」上り線の側道は通行止めに

続×69 「外環八潮PA」と「外環自動車道」を結ぶランプウェイの橋脚工事がいよいよ始まるよ〜「東埼玉道路」上り線の側道は通行止めに

「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。

「東埼玉道路」のすぐ傍で工事中の「外環八潮パーキングエリア」。パーキングと言うからには絶対必要なのは、そう「ランプウェイ」ですね!!

ランプウェイとは、高低差のある道路を立体交差とする場合に、交差接続する道路相互を連結するために設けられた道路のこと。

本工事で言うならば「外環自動車道」と「外環八潮PA」を結びつける大切な道路のことです。

そしてついに、そのランプウェイの橋梁の橋脚部分の工事が始まるようです!!

「東埼玉道路」の側道を通行止めとしてランプウェイの橋脚工事が始まる。

「外環八潮PA」の工事現場と「東埼玉道路」の上り線の間に走る側道が通行止めとなったのは8月の下旬のこと。現在は、自動車は通れませんが歩行者は通行ができる状況です。

この度の工事は、その側道の最も「外環自動車道」寄りの部分(埼玉県八潮市八條)で始まっています。

出典:八潮市ホームページの画像を元に加工

上の完成予想図の赤マルで囲ったあたりが工事エリア、すなわち「外環八潮PA」から「外環自動車道」の外回りへと合流するためのランプウェイです。

つまり、「外環自動車道」に昔から用意されていた分岐構造(上の写真の右上に見える寸断されたように見える部分)へと連なる橋梁のための工事です。

橋脚工事には「PCウェル工法」が用いられる

橋梁つまり高架の道路ですので、橋桁を支える「脚」をまず作らなくてはなりませんよね。

しかしこの辺の土地は水分を多く含み軟弱なため、それに適した工法が用いられるようです。その名も「PCウェル工法」!!



PCウェル工法(PC Well工法)は、主に地下構造物の建設に使用される特殊な建設技術です。この工法は、特に深い地下の基礎やケーソン(caisson)といった構造物の施工に適しています。プレストレスト・コンクリート(Prestressed Concrete: PC)を使用し、あらかじめ作られた円筒形のコンクリート構造物(工場で製作されたプレキャストブロック)を接着剤およびプレストレスによって緊結し、内部をハンマーグラブなどで掘削しながら地面に沈めていき、地下の深い場所に基礎やケーソンを作成します。

簡単に言えば、ウェル(井戸)のように掘られた穴にコンクリートの筒を沈設しては、また穴を掘るを繰り返して、最終的には鉄筋でそれらを連結して、一つの大きな基礎を作る技術です。
PCウェル内部の掘削は水中掘削のため、地下水位が高い=掘ったら水がすぐ湧いてくるような軟弱地盤に向いていると言うのが、本工法のアドバンテージです。

続×55東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「外環八潮PA」の工事現場で人工的な「地盤沈下」が発生中〜軟弱地盤を迅速に改良する「真空駆動装置」いよいよ稼働

言葉と図で説明しても今ひとつ分かりづらいので「レイクタウン界隈」で施工事例を探してみたところ…ありましたよ旦那さん!!

こちらは「レイクタウン」のすぐ東の「東町1丁目」と対岸の「中島」を結ぶ「中島橋」です。

1973年に完成したこの橋の橋脚はご覧の通り「元荒川」の流れの中に建っております。その耐久性と耐候性を示すこの上無いサンプルですね!!

他にも「三郷連絡橋」(第二大場川:三郷市彦江)や「学園橋」(伝右川:草加市原町)に施工事例があります。

ちなみに側道の通行止めの期間は、2031年3月末までとなっています。

ちょっと長い道のりですが…引き続きウォッチして参ります!!

「東埼玉道路」シリーズの全バックナンバーはこちら。