続×69 「外環八潮PA」と「外環自動車道」を結ぶランプウェイの橋脚工事がいよいよ始まるよ〜「東埼玉道路」上り線の側道は通行止めに
「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。
「東埼玉道路」のすぐ傍で工事中の「外環八潮パーキングエリア」。パーキングと言うからには絶対必要なのは、そう「ランプウェイ」ですね!!
ランプウェイとは、高低差のある道路を立体交差とする場合に、交差接続する道路相互を連結するために設けられた道路のこと。
本工事で言うならば「外環自動車道」と「外環八潮PA」を結びつける大切な道路のことです。
そしてついに、そのランプウェイの橋梁の橋脚部分の工事が始まるようです!!
「東埼玉道路」の側道を通行止めとしてランプウェイの橋脚工事が始まる。
「外環八潮PA」の工事現場と「東埼玉道路」の上り線の間に走る側道が通行止めとなったのは8月の下旬のこと。現在は、自動車は通れませんが歩行者は通行ができる状況です。
この度の工事は、その側道の最も「外環自動車道」寄りの部分(埼玉県八潮市八條)で始まっています。
出典:八潮市ホームページの画像を元に加工
上の完成予想図の赤マルで囲ったあたりが工事エリア、すなわち「外環八潮PA」から「外環自動車道」の外回りへと合流するためのランプウェイです。
つまり、「外環自動車道」に昔から用意されていた分岐構造(上の写真の右上に見える寸断されたように見える部分)へと連なる橋梁のための工事です。
橋脚工事には「PCウェル工法」が用いられる
橋梁つまり高架の道路ですので、橋桁を支える「脚」をまず作らなくてはなりませんよね。
しかしこの辺の土地は水分を多く含み軟弱なため、それに適した工法が用いられるようです。その名も「PCウェル工法」!!
PCウェル工法(PC Well工法)は、主に地下構造物の建設に使用される特殊な建設技術です。この工法は、特に深い地下の基礎やケーソン(caisson)といった構造物の施工に適しています。プレストレスト・コンクリート(Prestressed Concrete: PC)を使用し、あらかじめ作られた円筒形のコンクリート構造物(工場で製作されたプレキャストブロック)を接着剤およびプレストレスによって緊結し、内部をハンマーグラブなどで掘削しながら地面に沈めていき、地下の深い場所に基礎やケーソンを作成します。
続×55東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「外環八潮PA」の工事現場で人工的な「地盤沈下」が発生中〜軟弱地盤を迅速に改良する「真空駆動装置」いよいよ稼働
言葉と図で説明しても今ひとつ分かりづらいので「レイクタウン界隈」で施工事例を探してみたところ…ありましたよ旦那さん!!
こちらは「レイクタウン」のすぐ東の「東町1丁目」と対岸の「中島」を結ぶ「中島橋」です。
1973年に完成したこの橋の橋脚はご覧の通り「元荒川」の流れの中に建っております。その耐久性と耐候性を示すこの上無いサンプルですね!!
ちなみに側道の通行止めの期間は、2031年3月末までとなっています。
ちょっと長い道のりですが…引き続きウォッチして参ります!!