1. TOP
  2. 感染症
  3. 【随時追記中】新型コロナウィルス感染症(COVID-19)迅速検査法・治療薬・ワクチンに関するまとめ

【随時追記中】新型コロナウィルス感染症(COVID-19)迅速検査法・治療薬・ワクチンに関するまとめ

写真出典:National Institute of Allergy and Infectious Diseases (米国立アレルギー・感染症研究所)

【2020年3月27日追記】1月に道内最初の新型コロナウイルスの患者を受け入れた市立札幌病院にて。治療薬の効き目について

【2020年3月27日追記】『「東京大学医科学研究所」が、新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止、効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定』を追記

【2020年3月18日追記】中国政府は、新型コロナウイルスによる患者を対象に行った臨床研究の結果を公表。「アビガン」に治療効果が認められ、医療現場で治療薬の1つとして使用を勧めていく方針

【2020年3月14日追記】「クラボウ 新型コロナウイルスの感染検査が15分で完了、イムノクロマト法に基づく試薬キット販売開始」を追記

【2020年3月14日追記】「アビガン 臨床研究へ 新型コロナウイルスで群馬大など3病院」へのリンクを追記

【2020年3月13日追記】日本感染症学会twiiter 新型コロナウィルス感染症、マラリアの治療薬で症状改善が見られた件を追記

【2020年3月6日追記】日本 ビズジーン 新型コロナウイルスの核酸クロマト法を用いた検査キットを開発開始

【2020年3月5日追記】中国 復旦大学 新型コロナウイルスを10分間で検出できる蛍光イムノクロマト検査キットを開発

今回の新型コロナウィルス感染症(COVID-19)の流行においては、イベントの自粛やマスク、手洗いうがいの励行で感染拡大のスピードを送らせている間に、安全かつスピーディーな検査法や、根本的な治療薬の開発が待たれます。

日々様々なニュースが飛び交う中から、信頼できる筋のニュースを、ブログ主の備忘録として集めました。ご参考にしてください。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)治療薬の開発・試験状況

ナファモスタット、カモスタット(急性膵炎などの治療薬剤)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の原因ウイルスSARS-CoV-2の感染の最初の段階であるウイルス外膜と、感染する細胞の細胞膜との融合を阻止することで、ウイルスの侵入過程を効率的に阻止する可能性がある薬剤としてナファモスタット(Nafamostat mesylate、商品名フサン)を同定した。
本年3月初めにドイツのグループはナファモスタットの類似の薬剤であるカモスタット(Camostat mesylate、商品名フォイパン)のSARS-CoV-2に対する有効性を発表したが(参考文献1)、カモスタットと比較してナファモスタットは10 分の1以下の低濃度でウイルスの侵入過程を阻止した。
ナファモスタット、カモスタットともに急性膵炎などの治療薬剤として本邦で開発され、すでに国内で長年にわたって処方されてきた薬剤である。安全性については十分な臨床データが蓄積されており、速やかに臨床治験を行うことが可能である。

東京大学医科学研究所プレスリリースより

2020年3月18日、「東京大学医科学研究所」が、新型コロナウイルス感染初期のウイルス侵入過程を阻止、効率的感染阻害の可能性がある薬剤を同定と発表

ファビピラビル(商品名:アビガン = 富士フイルム富山化学株式会社)

ファビピラビルは富山化学の江川裕之らが合成し、古田要介らが抗インフルエンザ活性を見出した。富山大学医学部の白木公康らがインフルエンザ感染マウスでの有効性を確認し、タミフルより強い治療効果を有していること、薬剤耐性を生じないことを見出した。

ファビピラビルはRNA合成酵素にプリンヌクレオシド(アデノシンおよびグアノシン)と競合して取り込まれ、取り込まれた部位以降のRNA鎖の伸長を阻害する Chain terminator (伸長阻止薬)として作用する。抗インフルエンザウイルス薬としては細胞内におけるウイルスRNAの複製を妨げることで増殖を防ぐ仕組みで、タミフルなどの既存薬とは作用機序が異なる。そのためインフルエンザウイルスの種類を問わず抗ウイルス作用が期待できる (たとえばタミフルはB型インフルエンザウイルスに対しては効果が劣り、C型インフルエンザウイルスには効果がない)。

またインフルエンザウイルスのみならず、エボラ出血熱ウイルス(後述)やノロウイルスなどへの適用性に関する試験・研究も行われており、ケンブリッジ大学教授のイアン・グッドフェローらの研究チームは2014年10月21日、マウスを使った実験でノロウイルスの減少・消失を確認したとの発表を行った。さらにウエストナイル熱ウイルス、黄熱ウイルスなどのRNAウイルスにも効果があると考えられており、同研究チームは「治療だけでなく感染予防にも効果的である可能性がある」とコメントしている。2020年2月22日、厚生労働大臣は、新型コロナウイルス感染症(後述)の治療の一環として、投与する考えを示した。

ウィキペディア大先生

HTBニュース:1月に道内最初の新型コロナウイルスの患者を受け入れた市立札幌病院にて。治療薬の効き目について(1:06あたり)

2020年3月1日、新型コロナウイルス感染症の治療薬候補のひとつ「アビガン」の臨床研究を藤田医科大学病院(愛知県豊明市)が行う予定と報道あり。

アビガン 臨床研究へ 新型コロナウイルスで群馬大など3病院

中国政府は、新型コロナウイルスによる患者を対象に行った臨床研究の結果を公表。「アビガン」に治療効果が認められ、医療現場で治療薬の1つとして使用を勧めていく方針。

レムデシビル(米ギリアド・サイエンシズ社)

レムデシビル(remdesivir、開発コードGS-5734、レムデジビル)は、新規ヌクレオチドアナログのプロドラッグで、抗ウイルス薬。ギリアド・サイエンシズが開発し、エボラ出血熱及びマールブルグウイルス感染症の治療薬として、後に、一本鎖RNAウイルス(RSウイルス、フニンウイルス、ラッサ熱ウイルス、ニパウイルス、ヘンドラウイルス、コロナウイルス(MERSおよびSARSウイルスを含む))に対して抗ウイルス活性を示すことが見出された。追跡調査により、2019-nCoVを含む複数のコロナウイルス[4][5]およびニパウイルスとヘンドラウイルス感染症での抗ウイルス活性が明らかとなった。GS-441524のモノホスホルアミデートプロドラッグ (monophosphoramidate prodrug)。2020年2月現在、米国で開発中の新薬であり、承認薬として日本で使うことができるのは「緊急性を考えて特例扱いだとしても、最短でも年内」とされている。

ウィキペディア大先生

2020年2月25日、オマハのネブラスカ大学医療センター(UNMC)で、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)と診断された入院中の成人における治験中の抗ウイルス薬「レムデシビル」の安全性と有効性を評価するランダム化比較臨床試験が開始されました。
最初のトライアル参加者は、日本の横浜に停泊しているダイアモンドプリンセス号に隔離され、本研究への参加を志願した後、本国に送還されたアメリカ人です。

リトナビル(商品名:カレトラ = 米アッヴィ社)

リトナビル(Ritonavir、治験番号 ABT-538、略号RTV)は、抗レトロウイルス効果を持つプロテアーゼ阻害薬(英語版)の一つであり、ヒト免疫不全ウイルスやC型肝炎ウイルス感染症の治療に使用される医薬品である。ノービア、カレトラ(ロピナビルとの合剤)、ヴィキラックス(オムビタスビル、パリタプレビルとの合剤)の商品名でアッヴィから製造販売されている。
ウィキペディア大先生

その他

2020年3月4日、武田薬品工業 ニュースリリース
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)治療薬としての血漿分画製剤開発の開始について

日本感染症学会twiiter 新型コロナウィルス感染症、マラリアの治療薬で症状改善。

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)迅速検査法の開発状況

中国 復旦大学 新型コロナウイルスの蛍光イムノクロマト検査キットを開発

2020年3月4日の中国 復旦大学上海医学院のニュースリリースより。中国の診療ガイドラインに追記されたので信頼性はあるかと思います。新型コロナウイルスの有無をわずか10分間と言う驚異的な速さで検出可能とのこと!!

クラボウ 新型コロナウイルスの感染検査が15分で完了、イムノクロマト法に基づく試薬キット販売開始

研究用に新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)の抗体を15分で検出する検査試薬キットの国内販売を2020年3月16日から開始

なお、この検査キットは上記の中国 復旦大学が開発したものと同様。

日本 ビズジーン 新型コロナウイルスの核酸クロマト法を用いた検査キットを開発開始

大阪大学発ベンチャー「ビズジーン」が、新型コロナウイルス感染症の “使い切り検査キット” 開発の研究費用をクラウドファンディングで募っています。(2020年3月6日現在 目標金額3,000,000円に対して、11,398,000円の支援が集まっています)

使い切りのキットに唾液などを垂らせば完結し、高価な機器や技術者は不要。PCR法では6時間かかる検査が15分で完了。単価が安く特別な知識も不要なので、インフルエンザ検査のように、地方の小さなクリニックでも負担なく導入可能。

日本 栄研化学

 

新型コロナウィルス感染症(COVID-19)ワクチンの開発状況

※執筆中

 

新型コロナウイルスへの対応状況〜越谷市・吉川市・草加市および近隣自治体まとめ【随時追記中】