2023年6月の記録的豪雨では越流寸前だった堤防の空白地帯〜「レイクタウン」に程近い「中川」と「元荒川」の合流地点で工事が開始へ
- 1
- 2
「喉元過ぎれば熱さ忘れる」とよく言いますが、昨年2023年6月2日の記録的豪雨を忘れてしまっている方も結構いるんじゃないかと思います。
そして、また長雨のシーズンが訪れると「あの時は酷かったね!!」と思い出す訳ですが、その裏では洪水の被害を未然に防ぐためのプロジェクトが粛々と進行中です。
そう、「レイクタウン」に程近い「中川」と「元荒川」の合流地点にある「堤防の空白地帯」で、いよいよ工事が始まるようです!!
長雨のシーズン到来を前に「堤防の切れ目」を解消する工事が始まる予定
2024年3月15日現在の堤防の切れ目には、累々と土嚢が積み上げられております。
高さにして約50cmぐらいでしょうか。流石にちょっと心許ない状況ですね。
埼玉〜東京を貫く一級河川「中川」氾濫の死角を解消セヨ!2023年6月の記録的豪雨で危険水位を超えた堤防近くでボーリング調査が始まった
今年の長雨シーズンの前にある程度の対策をして頂けること、関係者の皆様には本当に感謝しかありません!!
実は越流寸前だった「堤防の切れ目」を検証する!!
さてここで、2023年6月2日から3日にかけての豪雨の被害がどのようなものだったかを今一度おさらいすると…
床上浸水
- 戸田市 8件
- 草加市 46件
- 三郷市 2件
- 越谷市 600件
- 松伏町 51件
- さいたま市 10件
- 朝霞市 1件
- 八潮市 10件
- 川口市 52件
- 吉川市 4件
- 春日部市 9件
床下浸水
- 戸田市 2件
- 草加市 187件
- 三郷市 9件
- 越谷市 2,529件
- 松伏町 132件
- さいたま市 63件
- 朝霞市 8件
- 八潮市 49件
- 川口市 16件
- 吉川市 68件
- 春日部市 180件
- 新座市 1件
- 志木市 17件
と「レイクタウン」を擁する「越谷市」は周辺の市町と比較しても格段に被害が大きかったことがわかりますね!!
その被害の原因のほとんどが「内水氾濫」すなわち、本来は雨水を排出するはずの河川が一杯いっぱいで、住宅地に水が溜まってしまう現象によるものであり、河川自体が氾濫した訳ではありませんでした。
しかし、本地点は関東でも名だたる一級河川である「元荒川」と「中川」が合流する地点。
「イオンレイクタウンmori」までわずか600メートルの距離にでもあります。
如何に水害に強い「レイクタウン」と言えども安閑とはしていられない距離です。
2023年6月2日の豪雨に関する備忘録〜「大相模調節池」の最大水位4.04m(おそらくレイクタウン史上2位)の写真集〜そして災害を最小限に食い止めた称賛すべき予防措置とは
豪雨から1週間ほど経った「中川」右岸の様子。
そこには、ライブカメラの画像よりもさらに上に波が達した痕跡がはっきりと残っておりました…!!
よく「1000年に一度の〜」とか言いますが、それが明日来てもおかしくないぐらいに予想ができない昨今の気象現象。
1000年に一度の被害を防ぐ堤防工事の一部始終、引き続きウォッチして参ります!!
- 1
- 2