続×37「東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:工事中の「東京外環自動車道八潮PA」にシートパイル現る〜調整池と新設道路予定地もウォッチ
「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。
2023年7月に下部工工事(基礎工事)が始まった「外環八潮パーキングエリア」ですが、前回記事では試験施工や既存道路の付け替えが粛々と行われている様をお伝えしました。
完成予定とされる2027年の4月の姿はまだまだ想像できないですが、よ〜く目を凝らすとその片鱗が見えて参ります!!
2023年10月下旬の「外環八潮パーキングエリア」の工事状況
本記事では2023年10月下旬における…
①試験施工エリアに登場した「シートパイル(鋼矢板)」工事の内容
②調整池予定地の様子
③新設道路予定地の様子
以上3つをお伝えしましょう。
© OpenStreetMap contributors
①試験施工エリアに登場した「シートパイル(鋼矢板)」工事
あれ?なんかスッキリしたような気がする「試験施工エリア」。
剥き出しだった地表面は綺麗に慣らされて、再生砂(解体現場などで出るコンクリートを再生した砂)っぽいものが撒かれていますね。
そこに登場したのはコレ↑いわゆる「シートパイル(鋼矢板)工法」による山留めの工事です。
コの字の断面を持つ鋼板を組み合わせて地面に打ち込むことにより、仮設の土留めを行うこの工事の光景。どっかで見たな〜と思ったら、そう2020年に「松伏・田島地区産業団地」の工事で見かけたやつですね!!
地下室や水路の工事などで地面を掘り下げる際に、土が崩れないようにする仮設の擁壁の工事です。「サイレントパイラー」と呼ばれる杭打ちマシンの姿が「ポケモン」っぽくてカワイイ。
ということは、この「試験施工エリア」を囲うように水路を作ってみるということなんでしょうかね?
②調整池予定地の様子
水路と言えば…
上の写真の手前側の建物が「八潮市立八條北小学校」。で、その手前あたりに「調整池」ができる予定になっております。
一般的に大規模なプロジェクトの場合では、治水対策として先に「調整池」を作ってしまうケースが多いですが、本工事ではどうなんでしょう?
っと! やっぱりありましたよ「調整池」!!
まだ簡易的なものですが、将来掘り進める場所にちゃんと設けてありました。この辺りは元・水田地帯ですので、先の「シートパイル工事」なんかで地面を掘ったりすれば、自然と水が湧いてきます。
となれば、その水を一時的に貯留するためにも、豪雨時の雨水の受け皿としても必須アイテムなんです。
③新設道路予定地の様子
さらに「調整池」と「八潮市立八條中学校」境界には全く新しい道路が作られる計画です。
今はまだ、フェンスで仕切られている段階ですけども、いずれは「外環自動車道」の下を走る「国道298号」の側道に接続する予定です。
基礎知識「東埼玉道路」とはなんぞや
東埼玉道路(ひがしさいたまどうろ)は、埼玉県南東部地域で供用・建設中の路線である。東北自動車道・常磐自動車道の補完を目的として建設され、全区間が国道4号のバイパス道路に指定されており、現在、一部区間の一般部(5.7キロメートル〈km〉)が供用されている。本道路のメインとなるのは未着手の自動車専用部(4車線)である。
埼玉県八潮市の東京外環自動車道八潮ジャンクション(仮称)から、埼玉県春日部市で国道4号および国道16号に接続する庄和インターチェンジ(仮称)に至る延長17.6 kmの地域高規格道路であり、1994年12月16日に計画路線に指定された。by ウィキペディア大先生
引き続きウォッチして参ります。