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山崎 弘義 写真展『Around LAKE TOWN11 』を見に行ってきました〜「レイクタウン7丁目」は写真家の楽園か?

2022年8月下旬、いつもの様に「越谷レイクタウン」の歴史絵巻「Around LAKE TOWN11」を見に行って参りました。

いつものwithコロナ、いつもの四谷四丁目、でもいつもの「Around LAKE TOWN」とはちょっと違う雰囲気…。

ブログ主が肌で感じるその空気の源は、そう作品から発せられる「笑顔」の数々でした。

気さくに撮影に応じてくれる「レイクタウン7丁目」は写真家の天国だ!!

さて、今回の写真展の代表的な作品であるこの「ベランダ」の男性。一体どのようなシチュエーションなのか気になりますよね?

実は彼女の引っ越しを手伝っているボーイフレンドに、撮影の可否を尋ねたところダメだったと、ベランダから山崎さんへ伝えている一コマなんです。(笑)

このように写真家「山崎弘義」の映し出す光景は、代表作「クロスロード」に見られるように、シリアスな構図の中に、どことなくユーモアが散りばめられているのが特徴的です。

でも今回はちょいとばかり雰囲気が違います。

こちらは、自宅マンションのキッズルームでの一枚をバックに笑顔で応えてくださったご家族。

ちなみにお住まいは7丁目のマンションとのこと。(ちなみにこのあとご自宅での「家族写真」の撮影の交渉が成立しておりました!!)

ちなみにこちらも「レイクタウン7丁目」の皆さん。

いやいや皆さんとってもいい笑顔でフレームに収まっていますね。

立った立った 電柱が立った 最後のフロンティア西端の様子

「レイクタウン7丁目」と言えば、かつて「最後のフロンティア」として、最も新しく造られた街です。

そしてその新しさ故か、ご近所さん同士も仲が良いように感じられます。

上の4枚は左から時系列の「絵巻物」。お隣さんを巻き込んだ楽しそうな家族写真のコンボです!!

こんなにも沢山の笑顔が溢れたのは、おそらく「Around LAKE TOWN」史上初ですね!!

「レイクタウン1丁目」だって仲の良さでは負けちゃいないぜ!!

こちらは「レイクタウン1丁目」の餅つき大会の様子。ブログ主が知る限り、最もまとまりが良く、組織立っているのがこの街です。

誰が集めたわけではないのに「レイクタウン」21000人の地域で、その地域ごとのカラーが出来上がっているのはとても不思議だなあと思うブログ主です。

山崎弘義写真展

『Around LAKE TOWN11』

2022年8月21日(日)~31日(水)13:00~19:00
会期中休み無し、入場無料
<写真展内容>

越谷レイクタウン地区は東京都心から北方に約22km、埼玉県越谷市の南東部に位置する、計画面積225.6ha・計画人口22,400人の新しい町である。2008年に街開きして、14年になろうとしている。
中心に位置する大相模調節池の畔に立ち、あたりを見渡すと、東にはイオンレイクタウンという巨大商業モール、南方向にはマンションが連なる一帯がある。そこにわずか20年前にあった田園風景は想像すらできない。
人口は既に21,478人(2022年7月時点)になっている。2015年1月時点での人口は7,760人だったので、ここ数年での人口増加が著しい。既に大規模な空き地は無くなってきていて、レイクタウンという都市の様相は今後大きく変わっていくことはないのではないかと想像できる。
島村慎市郎市長(1977年~1997年在任)の発案で始められたというレイクタウン事業は背景に農家の後継者不足という問題があった。当初のインテリジェントシティを作る構想はバブル崩壊などの経済状況の変化により修正を余儀なくされたが、ここまで大きなニュータウンが誕生すると思った人はおそらく少ないのではないか。
レイクタウンシリーズは2017年9月のオリンパスギャラリーでの個展を皮切りに今回で11回目となる。ニュータウンはいずれ成熟し、老成していく。それは他地区の例を見るまでもない。果たしてこの町はどう変貌していくのか、これからも見続けていきたい。

・展示作品:A2サイズインクジェットプリント26点
・使用カメラ FUJIFILM XH-1、XT-20、XE-4
・インクジェット用紙 ハーネミューレ・フォトラグバライタ


【作者略歴】
山崎 弘義(やまざき ひろよし)
1956年 埼玉県生まれ。
1980年 慶応義塾大学文学部哲学科卒。
1986年 フォトセッション’86に参加し、森山大道氏に師事。
1987年 東京写真専門学校報道写真科II部卒業。
2012年~2021年 日本写真芸術専門学校非常勤講師。

主な写真展・写真集に、
1990年「路上の匂い」(ミノルタフォトスペース)
1992年「はざまの表情」(オリンパスホール)
1994年「クロスロード」(コニカギャラリー)
1996年「ウォーク・オン・ザ・サニーサイド」(ドイフォトプラザ)
2014年「Outskirts」(Totem Pole Photo Gallery)
2015年「DIARY母と庭の肖像」(新宿ニコンサロン)
2016年「水と緑と太陽の町」(コニカミノルタプラザ)
2017年「KnowThyself」(TAP Gallery)などがある。
2015年『DIARY母と庭の肖像』(大隅書店)を出版。
2019年写真集『クロスロード』(蒼穹舎刊)出版。
2023年写真集『路上の匂い』出版予定。


ギャラリーヨクト
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-10 ユニヴェールビル102
東京メトロ丸ノ内線「四谷三丁目」駅2番出口から徒歩5分

Hiroyoshi Yamazaki Photographs

11回目にして新境地を迎えた本シリーズですが、少しばかり残念なお知らせも…。

いつもなら来る2023年3月に「Around LAKE TOWN 12」が開催されるのですが、山崎さんの写真集編纂の都合で、延期というかスキップされるようです。

ということで「12」は来年の夏頃までお預けということです。

ん〜、ちょっと寂しいですが写真集も見たいのでヨシとします(偉そう)。その頃には今度こそコロナが過去のものになっていますように…。

引き続きウォッチします。

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