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【吉川市】ちょっと目を離した隙に「中川左岸」に爽快な土手道と堅牢な堤防が築かれていた件

「吉川市」「三郷市」と「越谷市」「草加市」「八潮市」を隔てて流れる利根川水系の一級河川「中川」。

その「中川」の「吉川市」あたりの左岸に、ちょっと目を離した隙に、なんとも爽快な土手道と、これまた堅牢そうな堤防が築かれておりました。

これまでちょっと貧弱だった「吉川市」あたりの「中川」の堤防がグレードアップ!!

JR武蔵野線の鉄橋が架かるあたりの川幅は120メートル程もある、ゆったりとした流れの川ですが、ひとたび大雨ともなれば、恐ろしいほどの量の水が集中します。

それ故に「春日部市」あたりでは例の「首都圏外郭放水路」(いわゆる「地下神殿」)が「中川」の治水に大きな役割を果たしています。

もちろん「地下神殿」はそこかしこに作れる代物では無いので、河川の両岸に作られる「堤防」が洪水対策の主力であることはご存知の通りです。

でもね、延長80キロメートルにも及ぶ「中川」の全ての「堤防」が完璧に整備されているかというとそうでもなく、本記事でご紹介する土手道&堤防は、それまでの、ちょいと低くて盛り土が成されただけの、言わば貧弱だったものが、一気にグレードアップしたものなんです!!


↑ちょいと貧弱だった頃の「堤防」の姿(2016年12月撮影)。ただ土が盛ってあるだけ。

↑(2020年3月撮影)土が盛ってあったり無かったり…
↑(2021年9月撮影)そして本気出して堤防を作り始めた!!

そして、2022年の初夏、どうですこの見違えるようなお姿は!!!

「新中川水管橋」から南(中川の下流=東京方面)を見下ろした図。美しいですなあ。
ウォーキングやランニングに最適ですよこれは。

県道67号に面する壁面も、きちんとコンクリートで護岸されており、見るからに堅牢そうです!!

土手道から「越谷レイクタウン」方面を望むと「南の守護神」のお姿がはっきりと!!

高さも増した土手道の上から対岸の「越谷市」を望むと…

おお、あれこそは「越谷レイクタウン」の南の守護神、排水門さまではありませんか!!

越谷レイクタウンって何ですか?(南の守護神–排水門)

正式名称は「千疋排水樋管」。
右の水門が「調節池排水ゲート」。「首都圏外郭放水路」にも勝る貯水能力を誇る「レイクタウンのレイク」こと「大相模調節池」に溜めた水を「中川」に放水する門です。
左の水門が「千疋排水ゲート」。今をときめく「草加柿木フーズサイト」「プチ地下神殿」からの水を放水する門です。

続×9・越谷レイクタウンのすぐ南側の草加柿木産業団地は「草加柿木フーズサイト」〜 「プチ地下神殿」こと地下調整池の工事は絶賛進行中

越谷市側から見ていた時は気がつきませんでしたが、左右の水門の幅が違うんですね!!

真新しい土手道の最南端。


© OpenStreetMap contributors今回整備されたのは「吉川市木売2丁目」あたりから「吉川市高久1丁目」あたりまでの約800メートル。すでに整備済みの「八条橋」あたりまでを含めると、約3キロメートルほどの土手道となります。

こうやって、河川の至る所で徐々に堤防が出来上がっていくのを見ていると河川整備というのは、膨大な時間と、それを遂行する根気が必要なお仕事なのだと痛感します。

いつか「爽快な土手道ネットワーク」が、河川と河川を繋いで広がっていく様をウォッチして参ります。

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