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柏の葉にもレイクタウン的な佇まいの開発が大詰めのようです

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上の写真を見て「ん?大相模調節池にこんな風景あったっけ?」と思った読者の皆様もいるんじゃないでしょうか?無理もありませんね。湖があり、湖畔があり、高架線が走っていて、何かの施設がほとりに建っている…。

でも違うんです。
そう、ここは千葉県柏市に2017年1月11日オープン予定の「柏の葉スマートシティ」の一角「柏の葉T-SITE」です。 
 


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そもそも「柏の葉スマートシティ」とはなんですか?ということですが…
『「世界の未来像」をつくる街』をコンセプトに、世界の未来のために日本が託された課題解決に向けて以下の3つのテーマに基づいた街づくりだそうです。

  1. 環境共生(人と地球にやさしく
    災害にも強い街)
  2. 健康長寿(すべての世代が健やかに
    安心して暮らせる街)
  3. 新産業創造(すべての世代が健やかに
    安心して暮らせる街)
簡単に言うと、エリアの中心となる「つくばエクスプレス柏の葉キャンパス駅」周辺には東京大学、千葉大学、国立ガン研究センターがありますし、さらにバイオベンチャー・製薬企業・医療機器メーカー・電機メーカーなど多様な事業者をエリア誘致して、「公・民・学」三つ巴の連携ですごいことをやっちゃおうということです。おまけに地域の電力を集中管理するエコシステムや健康増進・疾病予防のプロジェクトなんかも取り入れる、「全部乗せ背脂野菜増し増し」的なすごい構想です。

そしてその「柏の葉スマートシティ」の一角に新たにオープンするのがこの「柏の葉T-SITE」なんですね。

代官山T-SITEのDNAを受け継ぎ、来街者と地域住民、就業者、大学関係者が集い、交流する書店やカフェなどで構成する複合商業施設です。水辺のある風景を空間計画に取り込みながらテラスなどを配置し、柏の葉スマートシティならではのイノベイティブなコミュニティを創造していきます。知的好奇心の高い大人に向けて、世界の最新情報とライフスタイルを届ける書店、カフェ、ショップなどを集結し、モノ、時間、サービス、人々の交流を通じた「柏の葉スタイル」の具現化を目指します。

三井不動産のプレスリリースより

言ってみれば「柏の葉スマートシティ」のコンセプトを集約したシンボル的な商業施設って事でしょうか。

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上2枚が完成予想図です。

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これが完成間近の実物。

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ちょっとウェアハウス的な外観の棟が8つほど、つくばエクスプレスを挟んで連なっています。
でもこれだけでは、越谷レイクタウンと似たような雰囲気には成り得ません。
ポイントは「2号調整池」の存在です。

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いわゆる「レイク」ですね。
大相模調節池(395,000m2)と比較すると小ぶりですが、これは一級河川の増水のバッファーの役割を担うか否かの違いです。

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お洒落なテラスが設置されています。その名も「柏の葉アクアテラス」。
おお、いい雰囲気じゃないですか。(ビオトープ的な整備がされているようです)
なんだかんだ言っても、人間は水辺に癒される生き物なんだなあと実感できます。

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霧に煙る、柏の葉キャンパス駅方面の摩天楼群。

吉川美南駅の東口側の開発といい、最近は地域との共生や、自然との調和を謳う街づくりが増えてきましたね。個性豊かな街が増えていく事は楽しい事です。散歩のし甲斐もあるというもの。
あ、柏の葉まではちょっと散歩という具合にはいかないですけどね。