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続×23・「東埼玉道路」越谷レイクタウン〜春日部市区間完成への道:「古利根川」に架かる新たなる橋に珍しいスロープ盛土が出現〜その傍で誰もが見過ごす地味ながら重要な工事も進行中

「越谷レイクタウン」を貫く「春日部への道」こと「東埼玉道路」の工事の進捗をお伝えする本シリーズ。

2021年7月の記事では「東埼玉道路」が「大落古利根川」を越えるための新しい橋の建設箇所の北側、つまり「松伏町」側に盛土工事が始まったことをお伝えしました。

はや10ヶ月が経過しようとしている今、盛土工事がちょっと面白い進展を見せてまいりました。

まるでスキー場!? ちょっと珍しいスロープ式の盛土が「松伏町」側に出現!!

写真でお分かりのように盛土がスロープになっております!!

様々な工事現場を見てきたブログ主ですが、坂道になった盛土は初めて見ました。

鉄筋コンクリートなどで、橋の橋台を先に作ってから、それに至る道路部分を擁壁で仕切り、それを埋めるように盛土を行うケースばかりを見てきたので、こういうアプローチもあるんだと勉強になりました。

Base map and data from OpenStreetMap and OpenStreetMap Foundation

先の豪雪の写真が撮れなくて残念ですが、さぞいい感じのゲレンデになったことでしょうねえ!!

そもそも、なぜにこんな斜面を築いたかということですが、川沿いを走る「県道67号 葛飾吉川松伏線」をまたぐ必要があるためと思われます。

大抵の盛土は地盤を固める目的で、このように平坦に行われるケースがほとんどです。写真は「吉川市大字川藤」あたりの様子。

200メートル以上はあろうかという美しくなだらかな斜面は、結構作るのは難易度高いのではないかと思います。

なぜならば、風雨に耐えて土砂が流れ出ないようにしなければなりませんし、傾斜が維持されなかったら意味ないですからね。

盛土の西側では放水路の切替工事も進行中

盛土の西側では、ちょっと地味に放水路の切替工事も行われております。

一見「東埼玉道路」とは関係ないように見えるんですが、これがまた結構重要な工事なんです。


出典:国土交通省 関東地方整備局 000636646.pdf

実は、この新しい橋の建設予定ルートには、河岸に小さな放水路の「樋門」が存在しており、それをまず移設してからでないと、橋梁の工事に入ることができないのです。
「樋門」の位置を西し約80メートルほどずらすという、難儀なお仕事。でもこういう案件の積み重ねが「東埼玉道路」というビッグプロジェクト=春日部への道の完成へと繋がっているんですね。

「大落古利根川」南側の「越谷市増森」ではオーソドックスに橋台らしきものの工事が進行中

一方、対岸の「越谷市増森」では、オーソドックスに橋台が作られようとしています。


堤防のすぐ近くでの、鉄筋コンクリートの工事の様子がよくわかります。

こちらは、既存の幹線道路をまたぐ必要もないのですが、写真奥を見ると高さのある盛土の姿が確認できます。

「東埼玉道路」の概要

引き続きウォッチして参ります!!

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