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おや?こんなところにいい感じの釣り堀が…50年の歴史「吉川へら鮒センター」

2018年9月16日、久々に江戸川右岸のサイクリングロードに行こうと思い立ち「アクアパーク」から土手を目指して迷い込んだ集落。ふと、自然堤防沿いの木立の合間に目をやると、そこには唐突に意外な光景が広がっていました。

そう、それは間違いなく「釣り堀」。(決して吉川名物ナマズの養殖場ではありません)
ブログ主の好奇心がそそられたのは言うまでもありません。

ちょいと堀の方へ降りてみました。多くの釣り人が静かに糸を垂れています。

気になったのは皆さんの出で立ちの「しっくり感」です。どの趣味やスポーツ、或いは仕事においてもそうですが、派手さはないけども如何にも「通」だなと感じさせる装備や雰囲気があるものです。

ブログ主は釣りはど素人ですが、この場の雰囲気が気になって気になって…。

背中を振り返れば、そこには何とも趣きのあるクラブハウス?があるじゃないですか。

その名も「吉川へら鮒センター」。「釣りは真鮒に始まりへら鮒に終わる(※諸説あり)」という言葉があるくらい奥深いものという事は、ど素人でも知っています。

ヘラブナ(箆鮒)は、大正期に発見されたゲンゴロウブナの体高の異常に高い突然変異体を育てて品種改良したものである。
河川に普通に見られるが、自然種ではない。ゲンゴロウブナは雑食性だが、ヘラブナは基本的に植物性プランクトンを好んで食べる。
なお、水槽内では細かく砕いたミミズなど動物性餌だけで飼育することは可能である。自然界でも稀にミミズ等の生き餌に掛かる事もある。大阪(河内)で盛んに養殖され(「カワチブナ」呼称の由来)、主に淀川水系へ放流された。現在も養殖されて、各地の「へらぶな会」などにより全国に放流されている。

昔から『釣りはフナにはじまりフナに終わる』と言い習わされてきたが、始まりのフナはマブナで、終わりのフナはヘラブナであるなどとも言われる。釣りの難易度と釣趣で「鮎とへらは最高峰」とも言われるが、釣り堀や管理釣り場であれば初心者でも比較的容易に楽しむことができる。
反対に、野池やダム湖などに放流されて半野生化したものや、自然に繁殖し成長した「地べら」は警戒心が強く、魚影も薄いため釣り上げるのが困難であることが多いが、自然の中に遊ぶという釣り本来の趣向を持ち合わせており愛好者も多い。

冬場に新たに放流されるへらぶなは、「新べら」と言われ、餌慣れしており釣れ易く、また釣られたことがないため「引き」も強い。一瞬の微妙な「あたり」に素早く対応するためと、道糸が風の影響を受けることによって糸が引きずられて仕掛けが引きずられないようにする目的で、竿の先端(穂先)を水中に入れ、道糸を沈めたるませないようにする。

特に前述の産卵期には、浅場などで激しく魚体を叩きつけるような動作をし、大きな水音を立てる。釣り師の間ではこれを「乗っ込み」、「ハタキ」と呼び、春の風物の一つとみなし話題に上ることが多い。またその前後に荒食いをみせることから、年間を通してもっとも大型を釣り上げることの出来る可能性の高い時期でもある。

by ウィキペディア大先生

店番をされていた、年輩のご主人に伺ったところ、当店はこの地に釣り堀を開いてなんと50年になるとのこと!!そりゃオーラがあるわけですわ。

ちなみに50年前と言えば、1968年(昭和43年)。
「つんく♂」「菊池桃子」「佐々木虎之助」「大塚寧々」などが生まれ
「メキシコオリンピック」「三億円事件」「川端康成ノーベル文学賞受賞」「十勝沖地震」
「少年ジャンプ創刊」「明日のジョー連載開始」「タイガーマスク連載開始」「アタックNo.1連載開始」
「アニメ ゲゲゲの鬼太郎」「アニメ 巨人の星」「アニメ サイボーグ009」
「映画 2001年宇宙の旅」
そして「GDP2位」…。
良くも悪くも物凄い年だったんですね!!!

半世紀もの間、太公望に支持されて来た当店の客層は、地元の人にはあらず、雑誌広告を見た東京や千葉からの来店が主なのだそうです。

開園時間
7:00~17:00(日祭日は朝 6:00からオープン)
料金
大人 土日祝 ¥2.000  半日¥1.500
大人 月~金 ¥1.000円  半日¥1.000
シルバー60歳~ ¥1.000(平日のみ)
釣り規定
竿22尺まで 水深9尺 カッツケ禁止 オカメ禁止
食事
出前あり、午前に予約注文
所在地
埼玉県吉川市平方新田1456
電話
0489-82-2745

 

2016年の25歳以上の釣り人口は約774万人。(ちなみにゴルフ約826万人、サッカー約324万人)
思ったよりもずっと多い愛好者を抱えているんですね。

当店がこの先の半世紀も健在であるならば、きっと日本は平和だったということ。是非とも2068年も太公望の憩いの場であって欲しいと願うブログ主でした。

江戸川右岸のサイクリングロードより望む「吉川へら鮒センター」。