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ペットと共に災害を生き延びる!「イオンペット株式会社」が「レイクタウン防災フェス2023」で見せた「本気」に敬意を!!

例えば「越谷市」と「イオン株式会社」が結んだ「地域連携協定」は「災害対策・防災・防犯など地域の安全・安心の確保」をその目的のひとつとして謳っております。

そして、万が一の災害に備えて市民の防災意識を高めるイベントとして、毎年たくさんの来場者で賑わう「レイクタウン防災フェス」については読者の皆様はよ〜くご存じの通りです。

今年2023年5月27・28日の本イベントもご多分に漏れず「防災ヘリ」や「パトカー」「白バイ」「自衛隊の装甲車」はたまた「消防車両」など、普段はあまりお目にかかれない展示目掛けて、怒涛の人波となったわけですが、その陰でちょっと忘れていることはございませんか?

そう、人が被災するということは、すべからく我々のパートナーである「ペット」たちも被災するということです。

次の瞬間に訪れるかもしれない「その時」にフォーカスした「イオンペット(株)」さんの取り組みを、不肖ブログ主もフォーカスして参りました!!

愛犬家70組がチャレンジ!! 「同行避難」に必要なしつけを学ぶ体験イベント!!

程よい好天に恵まれて「レイクタウン防災フェス2023」は大盛況。

防災テントと人気の防災グッズが並ぶイオンペットさんのブース。まあこれは、いわゆるフツーの屋外展示ブースですね。

しか〜し!!

おおっ! 朝10時の開場と共に、ブース目がけてやって来たのは、愛犬家のご夫婦と2匹のポメちゃん!!

その目的は『同行避難に必要なしつけを学ぶ体験イベント』への参加です。

その内容を簡単に説明しますと…
被災時に飼い主とペットが一緒に避難所に退避する「同行避難」を想定し、「オスワリ」「フセ」「マテ」「クレートイン(クレートに入れること)」など、避難所で必要な「しつけ」をペットオーナーの皆さんに楽しみながら学んでいただくというものです。

ブログ主が愛犬家の皆さんに取材の許可を申し込むと、みなさん一様に「うちの子、ちゃんとできるかしら(心配)」と口にされていました。まさに我が子の発表会に臨む親の心境ですね。

さてさて、我が家やいつもの散歩ルートとは違った環境でワンチャンずはミッションを達成できるのでしょうか?

●まずは「オスワリ」

これは基本ですね。

「え!? なんだか分かんないけど面白そう!!」とノリノリで座っちゃう子もいれば…

「なんであたしがこんなところに座らなきゃならないの、意味わかんないからやらな〜い」てな感じで我が道をゴーイングしちゃう子も。

●続いて「フセ」

伏せた姿勢で15秒間を維持するという条件付きチャレンジです。

見知らぬ人たちが視線を注ぐ中で、伏せを維持するこの15秒間は、飼い主さんにとっては永遠ほども長く感じられるわけです。

●続いて「マテ」

さらに難易度が上がりますよ!! この魔法陣の中央にオスワリし、飼い主さんがその周りを1周する間、姿勢を維持するチャレンジです!!

ワンちゃんには、飼い主さんにつられて移動しない不動の精神力(?)が求められます。ここまでくると達成者(犬)はなかなか減ってきます。

●最後に「クレートイン」

そしてオーラスは、誰のものかもわからないクレート(箱型のハウス)に自ら入るというものです。

「フセ」「マテ」を難なくこなしたワンちゃんが「断固拒否!!」したり…

「このお家イイわね!ひとつ頂こうかしら?」なんて子もいるわけです。

賢明な読者の皆様ならばもうお気づきでしょう。ワンちゃんの性格は十人いや十犬十色。「普段お家ではできることも、ひとたび環境が変わればC難度に変わるんだよ〜」っということを知るのがこのイベントの目的です。
だからこそ万が一に備えて、同行避難を想定した、日頃の「しつけ」が必要となるわけですね。

なかなか言うことを聞いてくれない我が子を前に(愛ゆえに)禁断のおやつを発動する場面も。いやブログ主もその気持ちわかります。十分にわかります。
「防災フェス」の2日間で当ブースを訪れた方は300名余り。この体験イベントのみに限れば、なんと70組ものペットオーナーが参加したとのこと。
このところ大きな地震があちこちで頻発し、つい先日は「越谷市」も記録的な豪雨で避難所が開放されるなど、「同行避難」が現実味を帯びてきたことが、この参加者数に現れているんでしょうね。

あの「西日本豪雨」では被災地「岡山県」に駆けつけたドクターカーの勇姿!!

わんちゃんとオーナーの皆さんが、イベントで必死の攻防を繰り広げているその傍には、綺麗に整備された一台のくるまの姿。

この車こそ、イオンペットの誇るペット専用の「ドクターカー」です!!(イオンペット動物医療センター所属)

そしてこちらは、2018年の「西日本豪雨」では、このドクターカーで陸路、被災地の「岡山県」に駆けつけ、ペットのケアにあたった、スタッフのHさんです。

Hさん曰く、水害後の汚泥が乾燥して粉塵舞う被災地に駆けつけたものの、現地では情報インフラも失われており、そもそもドクターカーが来たことを被災者の方々に知って頂けなかったとのこと。

西日本豪雨
正式名称は平成30年7月豪雨(へいせい30ねん7がつごうう)。2018年(平成30年)6月28日から7月8日にかけて、西日本を中心に北海道や中部地方を含む全国的に広い範囲で発生した、台風7号および梅雨前線等の影響による集中豪雨。同年7月9日に気象庁が命名した。

この豪雨により、西日本を中心に多くの地域で河川の氾濫や浸水害、土砂災害が発生し、死者数が200人を超える甚大な災害となった。また、全国で上水道や通信といったライフラインに被害が及んだほか、交通障害が広域的に発生している。平成に入ってからの豪雨災害としては初めて死者数が100人を超え、「平成最悪の水害」と報道された。さらに、昭和にさかのぼっても1982年に300人近い死者・行方不明者を出した長崎大水害(昭和57年7月豪雨)以降、最悪の被害となった。

byウィキペディア大先生

 

それでも、地元スーパーの駐車場をお借りしてのケア活動を続けること数日間、その姿は徐々に口コミで伝わり、ペット連れの被災者が訪れていただけるようになったそうです。

自治体との連携による情報伝達の大切さを教えてくれる事例ですね。

福島の原発事故、熊本大地震も然り、被災地で飼い主とはぐれてしまったペットが、再び飼い主と出会える確率は限りなく低いそうです。

災害が起こる前の「しつけ」と、起こってしまった後の「ドクターカー」の存在。

この二つの側面から大切なペットの命を見据える「イオンペット」さんの「本気」には心から敬意を表するブログ主です。

※ちなみにウチはニャンコなので「猫と防災」も教えて欲しいです(本気)

引き続きウォッチして参ります。

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