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産業道路の『ミッシングリング』を繋げる工事が始まっている

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「産業道路」正確には「埼玉県道115号越谷八潮線」は越谷市下間久里 国道4号先交差点を始点に、埼玉県八潮市大曽根 埼玉県道116号八潮三郷線交差点を終点とする幹線道路です。
国道4号線と並行して南北に走る、重要な道でもあります。

JR武蔵野線の越谷レイクタウン駅と、西隣の南越谷駅の間で交差(相生陸橋)しています。
その北側ではしらこばと橋で元荒川とも交差しています。
今回ご紹介するのはその間の区間、長い間未開通であった部分を繋げるための工事が始まっています。
 


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場所は越谷市西方、以前は赤い線で囲われた広大なエリアに「中央圧延」という製鉄会社があり、その後の廃業に伴い施設の一部を「王鉄圧延」が引き継ぎましたが、そこも解体される予定になっています。

黄色い線の部分に新たに道路が作られることにより、水色の線の「産業道路」が南北に繋がるわけです。迂回する必要がなくなるので、草加八潮方面から越谷の北部へ抜ける際にはかなり便がよくなりますね。(北東の方面からイオンレイクタウンにアクセスする際に、ここをうまく活用すると渋滞回避できそうです。)

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上の2枚の写真は赤い線のエリアの北側の「産業道路」との接続部分です。

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上の1枚は南側の接続部です。グーグルマップから拝借した2016年6月ごろ、中央圧延の工場解体を解体している最中の様子。

と、ここまで書いてなんとなく歯切れが悪いのは、実はブログ主はこの地にあった製鉄所の隠れファンだったからです。
鉄スクラップなどを電気で溶かして鋼材にする電気炉は、電気料金の安い深夜にフル稼働します。
「中央圧延」も夜中にモウモウと水蒸気を吐き出し、轟々と音を立てて操業する姿が何とも言えずかっこよかったものです。ザ・工場みたいな感じでした。
きっとそこで働いていた方々のドラマも数知れずあったはずです。

しかし、時代の流れとともに、原材料や電気代の高騰からこの地を去ったのは寂しい限りです。
道路建設のために工場を移設する土地も確保してあったようなのでなおさらです。

土地改良記念碑が伝える越谷レイクタウン前夜の物語のように、古きものが消えて新しいものに置き換わる歴史の一コマを今、見ているんですね。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず。よどみに浮かぶうたかたは、かつ消えかつ結びて、久しくとどまりたるためしなし」
すみません、ちょっと感傷的になりすぎましたか…。

完成は2017年3月28日の予定です。