1. TOP
  2. アニメ
  3. 「小林さんちのメイドラゴンS」6話の「川の合流地点」について考察する

「小林さんちのメイドラゴンS」6話の「川の合流地点」について考察する

そして旅路はいきなり佳境の「川の合流地点」へ

※以下、引用した画像の著作権は「クール教信者・双葉社/ドラゴン生活向上委員会」に帰属します。

旅路の果てにたどり着いた川の合流地点の様子。

「New吉川橋」から望む合流地点。

2人の背景に架かるのが「中島橋」。

ミッション達成の証拠となるセルフィを撮ろうとしていると、向こうから老夫婦がやって来ます。

老夫婦はこの河原の獣道からやってきました。この先は「New吉川橋」の工事で行き止まりなので、お二人は工事の進捗を見に来ていたのでしょうね。

親切にも写真を撮ってくれた老夫婦は、この合流地点は洪水対策や米の増産のために、川の流れを人の手で変えたものであることを、幼い二人に教えてくれます。

ちなみに「元荒川」は「徳川家光」の時代1629年まではその名の通り「荒川」の本流でした。「中川」も同じ頃に行われていた「利根川東遷事業」以前までは「利根川」の本流でした。
つまり江戸時代まではこの場所で、日本3大河川の一つで屈指の暴れ川「坂東太郎」こと「利根川」と、これまた有数の暴れ川である「荒川」が合流していたことを想像すると、その洪水被害たるや想像を絶します。
昔の人々はまさに命懸けでこの合流地点を作り上げたのですね。
その言葉を聞いたカンナはこう呟きます「私も変わるのかな?」
西洋の「ドラゴン」はいざ知らず、東洋の「龍」はよく水の神様として崇められてきました。古来より洪水に悩まされてきたこのエリアには、その名残りとして「龍神」を奉る祠が各所に存在します。

2020年1月10日「東方西口遺跡(ひがしかたにしぐちいせき)」の発掘調査現地説明会に行ってきました

作者の方がそこまで想いを巡らせていたかは知る由もありませんが、あえてこの地を物語の題材に選んで頂いたことに深く敬意を抱くブログ主です。

(次のページ:そしてその川の合流地点では新しい堤防の建設が始まった